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タブレットを使っていると、突然電源がつかなくなる、充電できなくなるなどの症状が現れて困ったことはありませんか。タブレットが正常に動かなくなった場合は、故障している可能性があります。

この記事では、タブレットが故障する原因と対処法を紹介します。まずは、紹介する方法を試してみてください。

【この記事でわかること】

  • タブレットが故障した時の症状
  • タブレットが故障する原因
  • タブレットが故障した場合の対処法
  • タブレットの初期化方法

タブレットが故障すると現れる症状

タブレットが故障すると次のような症状が現れることがあります。

  • 電源が入らない
  • 充電ができない
  • 画面が映らない
  • タッチに反応しない
  • フリーズする
  • タブレットが熱い

タブレットを起動しようとしても反応がない、充電しようとしてもできない、画面が全く映らない等は、タブレットが故障している可能性があります。

また、タッチの反応が鈍い、タブレットが熱いなどもタブレットが故障している可能性がある症状の1つ。今はまだ使えていても、近いうちに使えなくなる可能性があります。

これらの症状がタブレットに現れたら、次に紹介する原因に心当たりがないか、確認してみましょう。

タブレットが故障する原因は?

タブレットが故障する原因は、主に以下があります。

  • 液晶画面の破損
  • システムの不具合
  • バッテリーの充電不足
  • メモリやストレージ不足
  • アプリの不具合
  • 本体の故障
  • タブレットの寿命

タブレットの故障かなと思われる症状が表れたら、これらの原因を確認してみましょう。順番に解説します。

タブレットに衝撃を与えた

タブレットを落とす、踏む、水中に落とすなどで衝撃を与えた場合は、端末の故障に繋がります。

特に液晶画面は、タブレットの中でも衝撃に弱いパーツです。液晶画面の寿命は長く、30,000時間程度と言われていますが、落としたり、ぶつけたりすると、画面に線が入る、チカチカするなどの症状が現れます。

またタブレットは精密機器のため、液晶画面だけでなく本体が故障して電源が入らないなどの症状が現れる場合もあります。タブレットの外側は大丈夫でも、基盤やメモリなどの内部パーツが破損していることもあります。内部パーツが破損している場合は、自分で修理するのは難しいため、修理を依頼する、買い替えるなどの対応が必要です。

タブレットを持ち歩く際には専用のケースに入れて、衝撃を抑える工夫をすることも大切です。

タブレットが水没した場合の対処法については、下記記事で詳しく解説しています。

タブレットが水没!自分でできる対処法やNG行為を徹底解説>>

システムの不具合

タブレットの電源が入らない、起動しない場合は、システムの不具合の可能性があります。システムの不具合とは、OSのトラブルのことを指します。

タブレットを正常に動作させるための大切なソフトである「OS」が何らかの原因で不具合が起こると、タブレットは正常に動作しません。システムに不具合が起こる原因には、OSのアップデートの失敗やウイルス感染などがあります。

メーカーロゴが表示されてホーム画面に移動できない(リンゴループなど)場合や、アプリインストール、アップデート後に起動できない、起動してもすぐに電源が落ちる場合などはシステムの不具合によって故障している可能性があります。

バッテリーの充電不足

タブレットを長期間放置したり、充電を忘れていたりすると、バッテリーのパワー不足で電源がつかない場合があります。充電コードの劣化や電源周りの故障で充電できずに、バッテリー不足になっている可能性もあります。

また、バッテリーは経年劣化を起こしやすいパーツの1つです。バッテリーの寿命が近いため、タブレットの動作が不安定になっている可能性も考えられます。

メモリやストレージ不足

タブレットにデータを保存しすぎている、アプリを大量にダウンロードしている場合などは、タブレットのメモリやストレージがいっぱいになっている可能性があります。メモリやストレージが不足すると、プログラムがクラッシュして何度も再起動を繰り返すケースがあります。

また、常駐アプリが多い場合はメモリ不足になりやすく、タブレットの動作が不安定になる原因になります。常駐アプリは、タブレットの裏側で常に動いているアプリです。タブレットを快適に使うためには、定期的にアプリの整理がおすすめです。

アプリの不具合

タブレットがフリーズする、動きが重い場合は、アプリの不具合の可能性もあります。特定のアプリをインストールしたら、タブレットの動きが悪くなったなどの場合は、インストールしたアプリが原因の可能性があります。

タブレットの寿命

タブレットの寿命は、2~3年と言われています。タッチの反応が鈍い、動きが重いなどの場合は、タブレット本体の劣化が考えられます。

タブレットに搭載されているバッテリーの寿命も、およそ2~3年です。バッテリーが寿命を迎えると、すぐに電源が切れる、充電できないなどの症状が現れ、バッテリー交換が必要です。

タブレットが故障した場合の対処法

タブレットが故障した?と感じたら、次に紹介する対処法を試してみましょう。

  • 電源を正しく入れなおす
  • 30分以上充電する
  • 再起動する
  • OSをアップデートする
  • セーフモードで起動する

物理的に故障している場合を除けば、これらの対処法で症状が改善する可能性があります。それぞれ、わかりやすく解説します。

電源を正しく入れなおす

まずは、正しく電源が入っていることを確認しましょう。電源ボタンを2~3秒間長押しします。タブレットのロゴマークが出たら、指を離して様子を見ます。

ロゴマークが出ても電源を押し続けると、電源が切れる場合があります。それでも電源が入らない場合は、充電されていない可能性があるため、次の対処法に進みましょう。

30分以上充電する

バッテリーのパワー不足で電源が入らない場合は、30分程度タブレットを充電しましょう。充電が終わったら、タブレットを再起動してみます。充電ができない場合は、コードの断線や接触不良の場合もあります。電源コード周りを掃除してから、充電してみてください。断線している場合は、別のコードを使って充電しましょう。

バッテリーは充電回数が増えるほど劣化するため、むやみに充電しないことがタブレットを長く使い続けるコツです。一方で、バッテリーの寿命を延ばすためには、バッテリー残量を0%にしないことも大切です。長期間タブレットを使用しない場合でも適度に充電するのがおすすめです。

タブレットが充電できない場合は、下記記事で詳しく解説しています。

タブレットが充電できない?原因から充電する方法をご紹介!>>

再起動する

タブレットの電源が入らない場合や正常に起動しない場合は、システムが不具合を起こしている可能性があり、再起動することで不具合が修復される場合があります。再起動する際には、電源が切れる可能性があるためAC電源につないだまま実行するのがおすすめです。

Androidのタブレットは、音量ボタンと電源ボタンを同時に長押しすると強制シャットダウンできます。シャットダウンしたら、再び電源を長押しして再起動しましょう。iPadは、電源ボタンとホームボタンを同時に長押しし、シャットダウンしたら電源ボタンを長押しし、Appleのマークが出るまで待ちましょう。

機種によって再起動の方法が異なるため、タブレットや公式サイト取り扱い説明書などで確認して再起動しましょう。

OSをアップデートする

システムの不具合でタブレットの動作が不安定になっている場合は、OSのバージョンを確認しましょう。OSのバージョンが最新ではない場合は、アップデートすることで故障が直る可能性があります。

セーフモードで起動する

セーフモードは、タブレットを購入時に近い状態で起動することです。セーフモードで起動すると、あとから追加したアプリが動作しないため、追加したアプリによってタブレットに不具合が起こっているかを確認できます。追加したアプリを削除できない場合も、セーフモードでなら削除できる可能性もあります。

セーフモードで起動する場合は、作成したウィジェットが削除される可能性もあります。削除された場合は、セーフモードを終了後に再び追加できます。また、セーフモードで起動する前にはデータのバックアップを取ることも忘れないようにしましょう。

セーフモードで起動する方法は、Androidタブレットの場合、端末が起動している状態で電源を長押しし、メニューが表示されたら再起動の選択肢を長押しします。「再起動してセーフモードで変更」の文字が表示されたら「OK」を押します。

iPadの場合は電源を切った状態で、電源ボタンと音量の(+)ボタンを長押しして、パスワード入力画面になるとセーフモードが起動します。

セーフモードで起動する方法は機種によって異なるため、公式サイトや取扱説明書で確認しましょう。

タブレットの故障が直らない場合は初期化する

あらゆる方法を試してもタブレットの動作が改善しない場合は、タブレットを初期化すると改善する場合があります。

例えば以下の状況では、タブレットの初期化が有効です。

  • 再起動を繰り返す
  • クラッシュする
  • タブレットが反応しない
  • 画面がちらつく・ドット落ちがある
  • 何も表示されない
  • デバイスのロックを解除できない
  • タブレットを紛失した

タブレットを初期化すると、タブレット内部のデータは全て消去され、工場出荷状態に戻ります。もしデータのバックアップを取れる状態であれば、バックアップを取りましょう。なおタブレットの初期化では、クラウドストレージや外部ストレージに保存されているデータは消去されません。

Android端末の場合、初期化するとGoogleアカウントやデータが端末から削除されます。事前にGoogleアカウントのユーザー名やパスワードも確認しておきましょう。Android端末では、「設定アプリ」から「Google」、「バックアップ」を選択すればGoogleアカウントにデータを保存できます。

タブレットを初期化するには時間がかかるため、あらかじめバッテリーを70%以上充電しておきましょう。初期化する際には、ネットワークも必要なため、通信環境の整った場所で初期化するのがおすすめです。

タブレットの初期化方法については、下記記事でも詳しく解説しています。

タブレットの初期化をするとどうなる?消えるデータと初期化方法を紹介!>>

Android端末の場合の初期化方法

Android端末の場合の代表的な初期化方法を紹介します。タブレットによって操作方法が異なる場合があるため、取扱説明書などで確認しましょう。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「システム」から「リセット」を選択
  3. 「端末をリセット」から「データの初期化」をタップ
  4. メッセージが表示されたら「すべて消去」や「リセット」ボタンをタップ
  5. 初期化が始まる

タブレットが故障して起動できない場合は、「強制リセット」や「ハード(ウェア)リセット」でデータを初期化できます。

【強制リセットの方法】

  1. タブレットの「電源ボタン」を押して電源を切る
  2. 「音量(小)ボタン」と「電源ボタン」を同時に10~15秒間長押しする(押しすぎると再起動されます。再起動した場合は最初からやり直ししましょう。)
  3. 画面に 「No command」(コマンドが指定されていません)という文字が表示される
  4. 電源ボタンを押したまま音量大ボタンを押してから、両方のボタンをすばやく離す
  5. Androidの再設定オプションが表示される
  6. 音量ボタンを使用して「Wipe data / factory reset」(データを消去 / 出荷時設定にリセット)までスクロールし電源ボタンを押す
  7. 音量ボタンを使用して 「Factory data reset」(出荷時設定にリセット)までスクロールし電源ボタンを押す

以上でタブレットを初期化できます。タブレットを紛失した場合には、リモートで初期化も可能です。

【リモートでリセットする手順】

  1. android.com/find にアクセスしGoogleアカウントにログインする
  2. 画面上部でリセットしたいAndroidタブレットを選択
  3. Androidタブレットに複数のユーザープロファイルを設定している場合は、メインプロファイルのGoogleアカウントでログインする
  4. リセットしたいAndroid スマホやタブレットに通知が送信される
  5. 「デバイスの消去」を選択

以上でタブレットが初期化されます。

iPadの初期化方法

iPadが故障して動かない場合やパスワードを忘れた場合は、パソコンがあればリカバリーモードで強制的に初期化できます。

【パソコンを使ってiPadを初期化する手順】

  1. iPadの電源を切る
  2. iPadをリカバリモードにする

(ホームボタンのあるiPadの場合はホームボタンを10秒以上長押し)

(ホームボタンのないiPadの場合はトップボタンを10秒以上長押し)

  1. 電源がオフになりリカバリーモードが起動するまでボタンを押し続ける
  2. 長押ししながらすぐにiPadをパソコンに接続する
  3. 「復元」をクリック
  4. iPadの画面に「ようこそ」の表示されたら初期化完了

途中でパスコードの入力を求められた場合は、iPadの電源を切り、最初の手順からやり直しましょう。パソコンがない場合は、iPadだけで初期化できます。

【デバイスのリセットで初期化する手順】

  1. 「設定」から「一般」、「転送または [デバイス] をリセット」の順にタップする
  2. 入力画面が表示されたらパスコードと Apple ID のパスワードを入力する
  3. デバイスの消去を確定する
  4. デバイスが消去されるまで待つ

iPadがすでに手元にない場合は、iCloudの「探す」機能がオンになっていれば、遠隔操作でiPadのデータを消去できます。

【iCloudで初期化する手順】

  1. 別のiOS端末で「探す」アプリを開く
  2. 「デバイスを探す」をクリックして初期化したいiPadをタップ
  3. 「このデバイスを消去」をタップ
  4. 「iPadを消去しますか」と表示されたら「続ける」をタップ
  5. 連絡先、メッセージの画面は無視して次に進む
  6. Apple IDのパスワードを入力して「消去」をタップ

タブレットを初期化しても直らない場合は修理を検討

タブレットを初期化しても故障が直らない場合は、修理を検討しましょう。タブレットを修理するには、次の2つの方法があります。

  • メーカーに修理を依頼する
  • 専門の修理業者に依頼する

どちらもメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴を比較して、状況に合わせて選びましょう。

メーカーに修理を依頼する

あらゆる方法を試しても、タブレットの症状が改善しない場合は、メーカーのカスタマーサポートに連絡しましょう。タブレットメーカーの公式サイトや、購入した販売店から修理を依頼できます。メーカーに修理を依頼する場合は、タブレットの型番やシリアルナンバーなどを調べておくとスムーズです。

メーカーに修理を依頼するメリットは、保証期間内であれば無償で修理できる可能性があることやメーカーの安心感があることです。

一方、注意点は、費用が発生する場合はやや高額なことや、修理に時間がかかる可能性があることです。時間や費用がかかっても安心して修理を任せたい場合は、メーカーのカスタマーサポートへ連絡するのがおすすめです。

専門の修理業者に修理を依頼する

タブレットが故障した場合、専門の修理業者に修理を依頼する方法もあります。専門の修理業者で修理すれば、メーカーのサポートよりも対応が早く、安価で修理できる可能性があります。

メーカー以外で修理すると、たとえ保証期間内であってもメーカー保証の対象外となることには注意が必要ですが、中にはメーカーが正式に登録している正規の修理業者もあります。修理ショップが独自で保証サービスを行っている場合もあるため、修理業者は慎重に選びましょう。

費用をかけずにとにかく早く修理したい場合は、専門の修理業者への依頼がおすすめです。

タブレットが故障したら買い替えもおすすめ

あらゆる方法を試しても、タブレットの故障が改善しない場合や寿命の場合は、タブレットの買い替えがおすすめです。タブレットを買い替える場合は、古いタブレットを廃棄する必要があります。

タブレットを廃棄する場合は、必ずタブレット内のデータを初期化しましょう。データを初期化せずにタブレットを廃棄処分すると、クレジットカード情報などの個人情報が流出する、アカウントを勝手に使われるなどのリスクがあるためです。

Android端末の場合、データを初期化する前には、アカウントの乗っ取りを防ぐために、タブレットに紐づいたGoogleアカウントの削除も必要です。AndroidOSが5.1以降のタブレットは端末保護機能があり、初期化後も元のGoogleアカウントでのログインを求められます。タブレットを初期化する前に、Googleアカウントと端末の紐づけを解除しておきましょう。

【Googleアカウントを削除する方法】

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「ユーザーとアカウント」または「アカウント」をタップ
  3. 削除したいGoogleアカウントを選択し「削除」または「アカウントを削除」をタップ

iPadの場合は、「iPadを探す」機能をオフにして、iCloudからサインアウトしましょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

Androidスマホユーザーの多くは、SDカードやmicroSDカードを使用しているのではないでしょうか。SDカードは大事なデータの保存先としてとても便利ですが、時に「突然認識できなくなった」「読み込みができない」などのトラブルが起こります。 

今回は、スマホがSDカードを認識しなくなる原因や対処法をご紹介します。また、SDカードを取り扱う際に気をつけたいポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。 

スマホがSDカードを認識しない原因 

SDカードを差し込んでいるのに認識しない、読み込みができない時にまず試してほしい対処法をご紹介します。 

スマホを再起動する 

最初にしてほしいのは、スマホの再起動です。Androidスマホは、長時間稼働するとシステムトラブルが起こり、SDカードの読み込みが上手くできなくなることがあります。 

スマホの電源ボタンを長押しし、再起動しましょう。再起動し端末内の動作メモリをリフレッシュすることで、SDカードを読み込めるようになるケースもあります。 

SDカードを抜き差しする 

SDカードの接触不良によって読み込みが上手くいかないケースもあります。再起動しても認識できない場合は、一度SDカードを取り出してから、再度差し込んでみてください。なお、SDカードの取り外しは電源を切ってから行います。 

電源が切れたのを確認したら、カードスロットから取り外してください。一度完全に取り外したら、再び差し込みます。奥までしっかりと差し込んでから電源を入れ、SDカードが正常に認識されているか確認しましょう。 

SDカードの接触部分を掃除する 

SDカードを抜き差ししても認識されない時は、接触部分が汚れている可能性があります。再度SDカードを取り外し、端子部分を確認しましょう。 

汚れているようなら、綿棒や柔らかい布で、傷つけないように優しく拭きます。それでも汚れが取れない時は、消しゴムで軽く擦ってみるのも方法の一つです。汚れが取れたのを確認したら、SDカードを再びカードスロットに差し込み、電源をいれて認識できるかどうか確認してください。 

アプリのキャッシュを消去する 

SDカードが上手く認識できない時は、アプリのキャッシュを消去してみましょう。SDカードを使用しているアプリのキャッシュが破損している場合、キャッシュを消去することで症状が改善することがあるためです。 

Androidスマホの場合、設定アプリを開き、「アプリと通知」をタップします。全てのアプリ一覧の中からSDカードを使用しているアプリを選び、「アプリ情報」→「ストレージ」をタップしてください。すると、アプリのデータ情報が表示されるため、「キャッシュを削除」をタップし、アプリのキャッシュを消去しましょう。 

SDカードを使用しているアプリ全てでこの操作を行ったら、再起動し正常に認識されるか確認してください。ただし、アプリによってはキャッシュを消去できないものもあります。また、消去するとIDやパスワード、履歴など保存されていた情報が消えてしまうこともあるため、注意が必要になります。 

SDカードの規格を確認する 

SDカードには、以下の3つの規格があります。

・SD

・SD High Capacity (SDHC

・SD Extended Capacity (SDXC)

それぞれ容量が異なり、SDは128MB~2GB、SDHCは4GB~32GB、SDXCは64GB~2TBです。SDカードは規格によってファイルシステムにも違いがあるものの、基本的に上位互換性を保っているため、対応機器であれば使用可能となっています。 

ただし、中には旧規格にしか対応していない機器もあり、その場合は新規格のSDカードを差し込んでも正しく認識できません。 

他の機器で確認する 

SDカードの故障により、正常に認識できていない可能性もあります。スマホがSDカードを認識しない時は、他の機器に差し込んでみるのも一つの方法です。他の機器でもSDカードを認識できなければ、SDカードそのものが物理的に故障していると考えられます。 

故障している場合は、新しいSDカードへの交換を検討しましょう。ちなみに、SDカードは書き込みできる回数が決まっており、上限に達した場合、使えなくなります。長期間使用しているSDカードが認識できなくなった時は、SDカードの寿命である可能性も高いです。 

SDカードのドライバーを更新する 

SDカードのドライバーのバージョンが古すぎる場合、認識できなくなることがあります。ドライバーのバージョンが原因の場合、アップデートしてみましょう。SDカードのドライバーの更新方法は以下の手順で行います。。

①SDカードをパソコンに差し込みパソコンを右クリック、「管理」を選ぶ

②右側のタスクバーにある「デバイスマネージャー」→「USB Serial Bus controllers」の「+」をクリック

③「Update Driver Software」を選び、「Search automatically for updated driver software」をクリック

④ドライバーのアップデート完了後、PCを再起動する 

SDカードのファイルシステムを確認する 

SDカードのファイルシステムが破損している場合、正常にできない可能性があります。SDカードのファイルシステムを修復し、問題が解決するか試してみましょう。なお、修復には、WindowsのPCが必要です。 

SDカードのファイルシステムの修復方法は、「エラーチェックツールの実行」もしくは「チェックディスクの実行」の2通りあります。いずれかの方法を選択しましょう。

エラーチェックツールの実行方法

①    スマホからSDカードを取り出し、PCに接続する

②エクスプローラーを起動し、画面左側の領域である左ペイン「PC」をクリック

③画面右側の領域、右ペイン「デバイスとドライブ」にある「SDカード名」を右クリック→「プロパティ」を選ぶ

④「ツール」タブを開き、エラーチェック「チェック」→「ドライブのスキャンと修復」をクリック

⑤スキャンと修復の完了後「閉じる」をクリック、SDカードを取り外す

チェックディスクの実行方法

①スマホからSDカードを取り出し、PCに接続する

②画面左下にある「Windowsマーク」を右クリック→「Windows PowerShell(管理者)」を選ぶ

③コマンドに「chkdsk x: /f」を入力し、Enterキーをクリック

 なお、「x」にはSDカードのドライブ文字を指定します。

 ドライブ文字の確認は、エクスプローラーで可能です。 

④チェックディスクの処理完了後、「PowerShell」ウィンドウを閉じてあら、SDカードを取り外す 

SDカードをフォーマットする 

ファイルシステムの形式に問題があり、SDカードを認識できないケースもあります。Androidスマホは全てのフォーマット形式のSDカードに互換しているわけではないため、認識できない時はSDカードの規格を確認してみましょう。一般的に、Androidスマホが対応しているのは「FAT32」と「exFAT」です。 

SDカードの規格に問題がある場合、正しいファイルシステムの形式でフォーマットすれば、正常に認識できる可能性があります。ただし、フォーマットを実行すると、SDカードに保存されているデータ全てが消去されるため注意が必要です。 

なお、SDカードをフォーマットするには、WindowsのPCが必要です。SDカードのフォーマットは以下の手順で行います。

①  スマホからSDカードを取り外し、PCに接続する

②エクスプローラーを起動し、左ペインの「PC」をクリック

③右ペインにある「デバイスとドライブ」→「SDカード名」を右クリックし、「フォーマット」を選ぶ

④ファイルシステム「FAT32」を選び、「開始」をクリック

⑤フォーマットが完了したら、SDカードを取り外し、「OK」→「閉じる」をクリック

フォーマットが問題なく完了したら、スマホのカードスロットにSDカードを差し込み、正常に認識されるか確認してください。 

キャッシュパーティションを消去する 

スマホのキャッシュパーティションに問題がある場合、SDカードを認識できなくなる可能性があります。SDカードを認識できない時は、キャッシュパーティションを消去するのも方法の一つです。キャッシュパーティションの消去は以下の手順で行います。

①    電源ボタンを長押しし、スマホの電源を切る

②スマホをリカバリーモードで起動

※リカバリーモードの方法は機種によって異なるものの、以下の方法のいずれかに該当することが多いです。

・電源ボタンと音量ボタンの上を同時に長押し

・電源ボタンと音量ボタンの下を同時に長押し

・電源ボタンとホームボタン、音量ボタンの上を同時に長押し

・電源ボタンを長押し

長押しでは、数十秒から1分程度押し続けます。

③音量ボタンを押し「Wipe cache partition」にカーソルを合わせたら電源ボタンを押す

⑤再起動するまでしばらく待つ

消去が完了すると自動的に再起動します。再起動したらSDカードが正常に認識されているか確認してください。 

SDカードを取り出す際に気をつけること 

SDカードを取り出す際に気をつけたいポイントをご紹介します。

認識できないといろいろ試したくなりますが、ちょっとした行為がSDカードの症状を悪化させることもあるため注意が必要です。 

何度も抜き差しを行わない 

スマホに差し込んだSDカードが認識されないからといって、何度も抜き差しするのは止めましょう。上手く認識しないケースはいくつか考えられますが、カードスロットの奥までSDカードが差し込まれていないなど接触不良が原因であれば、多くの場合1回抜き差しをすれば解消します。問題が生じているSDカードを繰り返し抜き差しすると、データやシステムファイルを破損する恐れがあります。 

また、抜き差しを繰り返すことで端子を傷つけ、より症状を悪化させるリスクもあるため、取り出す際は注意してください。 

連続して再起動をしない 

何度も再起動を繰り返すのも避けたほうが良い行為です。再起動はトラブル解決に有効ですが、繰り返し行うと機器への負担も大きく、症状を悪化させる可能性があります。深刻化すると復旧ができない状態に陥ることもあるため、一度再起動しても解決しない時は、違う方法へ切り替えましょう。

静電気に注意する 

電子機器であるSDカードに静電気は危険です。特に乾燥しやすい時期は静電気が発生しやすく、手に帯電している状態でSDカードに触ることで、データが破損する可能性があります。そのため、SDカードに触る際は静電気が発生しないよう、対策を講じることが望ましいです。 

作業前に水で手を洗う、静電気防止リングを付ける、乾燥している場所でSDカードに触らないなどの方法が有効です。 

読み込み中にSDカードを抜かない 

SDカードの読み込み中に取り出す行為は避けましょう。読み込み中に抜くと、処理が強制終了されるため、データが破損し認識できなくなる可能性があります。SDカードを取り出す際は、きちんと手順を踏むことが大切です。  

SDカードを曲げない 

SDカードを曲げる行為も避けてください。SDカードをチェックしている最中に、曲がっていると感じた場合、元の形に戻したほうが良いのか気になることもあるでしょう。 

しかし、SDカードは衝撃にとても弱く、力を加えたことにより破損する恐れがあるためです。データを保存しているメモリチップが破損した場合、中に入っているデータを取り出せなくなる可能性があります。SDカードを物理的に故障させないためにも、SDカードを曲げたり、叩いたりするのは止めてください。 

安易にフォーマットしない 

SDカードに何らかの障害が発生しデータが破損した際、「フォーマットしますか?」とメッセージが表示されることがあります。確かにフォーマットはトラブルを解消するための有効な手段の一つですが、安易に実行するのは避けましょう。 

フォーマットは、保存されているデータの管理や操作に必要な機能であるファイルシステムを再構成することです。フォーマットを実行するとデータを再構築するため、問題を解消できる可能性があります。しかし、保存データにアクセスできなくなるため、フォーマットをする際は、必要があるかどうかしっかり検討しましょう。 

まとめ:スマホがSDカードを認識しない際、自分で確認できることから調べてみよう! 

今回はスマホ端末がSDカードを認識しない場合の対処法を解説しました。SDカードが認識できなくなると、保存されているデータがどうなるのか不安に感じてしまうでしょう。 

しかし、SDカードを認識できない原因によっては、自分で解決できる場合があります。スマホがSDカードを認識しない時は、今回紹介した内容を参考にしてみてください。 

ただし、安易に色々試してしまうと、余計に症状を悪化させることがあります。最悪の場合、データを失う恐れもあるため、SDカードから大切なデータを取り戻したい場合には、データ復旧を手掛ける専門業者へ相談するのも一つの方法です。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

パソコンはデリケートな精密機械であり、外的要因によって故障する恐れがあります。外的要因による故障には衝撃や熱、内部への埃の蓄積などが挙げられますが、雷サージという現象にも注意が必要です。 

そもそも雷サージとは何か、どんな被害が懸念されるのか知らない方もいるでしょう。この記事では、雷サージの概要や多発しやすい時期などについて解説します。大切なパソコンを守る方法をご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。 

雷サージとは 

雷(らい・かみなり)サージとは、落雷したとき、一時的に短時間で発生する高い電圧や過電流のことです。電線や通信線などを介して建物内の電気系統に流れてしまうと、電子機器の故障や誤作動などを引き起こしてしまいます。 

近年の電子機器はネットワーク化が進んでおり、電源コードだけではなく、LANケーブルなど複数のケーブルが接続されている製品が増えました。また、耐電圧の低い製品も多くみられます。多くのケーブルとつながるパソコンや家電は、雷サージの影響を受ける可能性が高いと言えるでしょう。 

雷サージによる被害 

雷サージに起きる被害には、パソコンや周辺機器の破壊やデータの消失、火災が挙げられます。ケーブルから伝わる過電流がメイン基板を破壊すれば、パソコンや電子機器は起動不能となってしまうでしょう。 

パソコンを分解してみると、基盤が黒く焼け焦げていたというケースは珍しくありません。そのため、過度な電圧・電流がかかることで、火災を招く恐れがあります。また、被害はパソコン1台ではなく、モデムやルーターに接続するすべてのパソコンやパソコンに接続される周辺機器に及ぶ可能性もあるでしょう。 

年間の落雷による推定被害額は、1,000~2,000億円とされています。ここまで高額なのは、直接落雷の被害を受けるケースだけではなく、営業停止や火災などの二次災害も含まれているからです。企業であれば業務に欠かせないパソコンや電子機器が壊れたり、建物内で火災が発生したりすれば、経済活動にも大きな支障が出てしまうリスクも懸念されます。 

落雷によるパソコン故障が多発する時期

日本の場合、雷が起きやすい時期は夏場の8月とされています。この時期は、パソコンや電子機器が落雷により故障するケースが増加しやすい傾向にあるので注意しましょう。 

また、雷の発生しやすい時期は地域によって違いがあります。太平洋側は4月から10月、日本海側は11月から3月に雷が発生することが多いです。 

そもそも雷が発生する原因は、積乱雲にあります。積乱雲は霰や雹といった小さな氷の塊を含んでおり、それがこすり合うことで発生する静電気が雷の正体です。 

氷の塊がこすれ合う際に雲の中にプラス(正)とマイナス(負)の電荷が発生し、正電荷は雲の上方、負電荷は下方に溜まっていきます。積乱雲の下方に負電荷が溜まっていくと、地面に正電荷が帯びるようになります。雲に溜めきれなくなった電気を逃がそうと、負電荷が地面の正電荷に向かって放出されるのが、落雷発生のメカニズムです。 

太平洋側の場合、夏場の強い日差しで暖められた空気が上昇することで、積乱雲が発生しやすくなります。反対に日本海側は冬になるとシベリアからの冷気が流れこみ、その空気が比較的暖かい日本海によって暖められることで積乱雲が発生してしまうのです。 

家屋に関係する雷サージの種類 

雷サージは、発生する要因に合わせて3種類に分けられます。公益社団法人 全国市有物件災害共済会が作成する「公共施設のための雷害対策ガイドブック」によると、落雷被害は誘導電サージや逆流雷が原因となっているケースが多いようです。各種類の特徴を知った上で、雷対策をしていくことが大切になります。 

 直撃雷サージ 

建物・アンテナ・電線などに直接雷が落ちることで発生します。たとえば電線に雷が落ちた場合、その電線を通じて過電流が建物内に入り込み、電子機器の損傷が生じます。このケースでは、火災が起きることもあるため注意が必要です。 

雷は背が高いものや先が尖ったもの、金属が多く使われているものに誘導される性質があります。高層や鉄筋構造の建物は、直撃雷サージの被害を受けやすいので特に注意しましょう。 

対象物に対して雷が直接落ちるため、雷サージによる被害を防ぐのは難しいと考えてください。しかし、避雷針や避雷器により落雷の直撃を防ぐことができれば、雷サージの被害も回避できる可能性があります。たとえば外部LPSを使うことで、雷の電流を大地に逃がせるので、落雷被害を減少させられるでしょう。 

誘導雷サージ 

地面や樹木に落雷した影響により発生するのが、誘導雷サージです。落雷により周辺に高電圧が発生すると、誘導電流が引き起こされ、近くの電線や通信線などを通して過電流が流れ、パソコンや電子機器に影響を与えます。地面以外に雷雲や大気から雷サージが建物に入り込んでしまうケースもあるため、落雷がなかったからといって油断大敵です。 

このケースでは、避雷針を使って雷を避けることはできません。そのため、落雷被害で電子機器が壊れてしまう原因としてよく挙げられています。また、被害が部分損傷だけというケースもあり、落雷被害を受けていたことに気付かないケースも珍しくありません。 

雷サージの侵入経路は不明というケースも多く、原因がわかったものに関しては複数の配線から侵入しているケースもあります。部分的な対策では不十分となる可能性があり、包括的な対策が必要になると言えるでしょう。 

逆流電 

建物や避雷針、樹木などに落ちた雷の電流が地面を通じて、配線や接地から建物内に入り込んでしまう現象です。侵入経路が配線とは限らないため、接地雷サージとも呼ばれています。 

逆流雷サージの場合、電流の衝撃は大きいものの、被害が限定されることが多いです。とは言え、パソコンが壊れてしまうこともあります。特に大きな被害がなくても部分損傷が起きており、パソコンの劣化が早まってしまう恐れもあるので注意しましょう。 

雷サージからパソコンを守る方法 

雷による被害はそうそう起きるものではありませんが、万が一のときのためにも対策を講じてパソコンを守ることが大切です。ここで、意識的に取り組みたい雷サージ対策をご紹介しましょう。 

コンセントからケーブルを外しておく 

天気が崩れ、雷の音が鳴ったら早々にパソコンの電源を切り、コンセントから電源ケーブルを外しましょう。雷サージは、パソコンの電源がオンになっていない状態でも被害を与えます。雷サージの侵入経路である電源線からケーブルを外し、外部とのつながりを遮断することで被害を食い止められます。 

侵入経路が電源ケーブルとは限りません。モデム・ルーターにつながるLANケーブルも外しておくと安心です。 

雷は外出中に発生することも多いです。悪天候と予報される日に長時間外出を予定している際は、用心して電源やLANケーブルを抜いておくことをおすすめします。 

雷サージ保護機能付きの電源タップを使用する 

電源タップの中には、雷サージの保護機能が付いたものもあるので、それを使うのもおすすめです。雷が鳴ったらコンセントからケーブルを抜く対策が望ましいものの、毎回その作業をやることは困難でしょう。 

保護機能付きの電源タップであれば、雷サージを減らし、パソコンに高電圧・電流を送らない仕様になっています。外出中に急な悪天候で落雷が発生し、コンセントからケーブルを抜くことができない状況でも、雷サージの影響を軽減することが可能です。 

サージ保護機能付き電源タップが耐えられる最大電圧は、製品ごとに異なります。落雷被害の多くは誘導雷サージによるものとなり、その電圧は1,000Vから数万V以上となります。できるだけ最大電圧が高いものを選びましょう。 

他にもコンセントに直接挿入するタイプと延長コードタイプがあります。コンセントの位置や使用場所に合わせて適切なタイプを選んでください。製品の中には、雷サージの侵入を目視できる作動ランプ付きのものもあり、そちらを使用するのもおすすめです。 

停電時には無停電電源装置(UPS)を活用する 

落雷により停電が発生すると、パソコンを含む電源が必要となる機器のすべてが使えなくなってしまいます。パソコンが強制終了されてしまえば、直前に開いていたデータが保存されなかったり、破損したりする恐れがあるでしょう。 

停電時の対策としておすすめなのが、無停電電源装置(UPS)の使用です。UPSをパソコンに接続しておくことで、停電が発生したときも一時的に電力を供給することができます。強制終了を防げるので、大切なデータを保存した上で電源を切り、コンセントからケーブルを外すという行動をとることが可能です。 

停電時にコンセントにケーブルを挿しっぱなしだと、復旧時に電子機器が一斉に再運転する影響でヒューズやブレーカーが飛んでしまうことがあります。そのため、電力が大きい電子機器は優先的にコンセントからケーブルを抜いておくと安心です。 

機種にもよりますが、UPSの電力の供給が可能な時間は数分~30分程度が目安となります。長時間持つわけではないので、注意してください。 

こまめにバックアップをしていく 

データのバックアップをこまめにとっておくことも雷サージ被害の対策になります。雷サージの影響でパソコンが起動しなくなったり、データが消えたりすれば、データの復旧は困難です。 

しかし、バックアップがあれば、修理や買い替えたパソコンにデータを戻すことができます。特に消えては困る重大なデータは必ずバックアップをとっておきましょう。 

バックアップ先にはUSBや外付けHDD・SDD、クラウドが挙げられます。クラウドであれば物理的な記録媒体を必要としないので、外付けハードディスクが壊れたり、紛失したりした場合にもデータの復旧が可能です。ただし、容量に限界があり、足りないときは容量を増やす対応が必要になるので注意しましょう。 

雷保険を検討する 

雷サージ被害の対策として、火災保険に入っておくのもおすすめします。対策になる理由は、基本補償に落雷被害も含まれているからです。 

加入している場合、落雷によりパソコンや家電が故障、家具が燃えてしまった場合は補償を受けられる可能性があります。火災保険の補償範囲や内容などは保険会社ごとに異なるので、確認した上で加入しましょう。 

賃貸物件の場合、建物の所有者ではないので火災保険に加入できるのか疑問に思う方もいるでしょう。賃貸暮らしでも火災保険に加入することは可能です。 

そもそも、最近の賃貸物件では、契約の条件に火災保険の加入を義務付けているケースがほとんどです。一般的には不動産会社が用意する火災保険に加入しますが、任意で保険会社を選んで加入することもできます。その場合、事前に不動産会社や大家さんに伝えて承諾を得て、自ら加入手続きを行わなければなりません。 

まとめ:電気サージはパソコンの故障の元!事前に雷対策を行おう! 

落雷が原因で発生する雷サージは、パソコンを破損させる恐れがあります。電圧・電流のレベルによっては火災が発生し、二次災害を引き起こす可能性がある点にも注意が必要です。 雷は自然現象であるため、いつ雷サージの被害を受けるかは誰にも予想はできません。万が一のときのためにも、事前の対策が必要不可欠です。雷サージ保護機能付きの電源タップやUPSの導入をはじめ、データのバックアップをとる習慣づける、火災保険に入るといった方法で万全に対策しておきましょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

仕事だけではなく、動画の視聴やゲーム、買い物など、さまざまなシーンでパソコンは使われます。しかし、そんなパソコンを使用している最中に画面にノイズが入り、不満を感じた経験がある方もいるでしょう。集中している最中であれば作業に影響を与える可能性もあります。 

今回は、パソコンのモニターがちらつく原因や対処法を解説していきましょう。モニターの故障を心配している方やノイズに不快な思いをしている方は参考にして適切な対処を実行してください。 

モニターがちらつく原因 

対処法を知る前に、まずはモニターがちらつく原因を把握しましょう。さまざまな要因が考えられるので、当てはまっている事象がないかチェックしてみてください。 

モニターが故障している 

ノイズが入る原因としてまず考えられるのは、モニターの故障です。パソコンのモニターは消耗品なので、長く使用していればその分劣化していきます。そのため、寿命を迎えてノイズが入っているのかもしれません。ノートパソコンはディスプレイが一体となっているため寿命も早いです。 

ノートパソコンのディスプレイが寿命を迎えて故障しているのなら、修理もしくは外部ディスプレイの使用で対処してください。デスクトップパソコンの場合も、修理をすれば再度使用できる可能性があります。 

モニターの交換でも使える可能性はありますが、パソコンに搭載されているグラフィックボードが故障している場合は、モニターを交換しただけでは直りません。グラフィックボードの交換が必要となりますが、問題がどちらにあるか突き止めるのは難しいです。 

配線ケーブルが故障している 

配線ケーブルの故障によって、モニターにノイズが入ることも多いです。デスクトップパソコンに多い要因で、モニターとパソコンをつなぐ配線が断線していることで正しい信号が送られずに不具合が発生してしまいます。 

また、配線ケーブルが外れかけているだけでもノイズが入るので注意してください。接触不良を起こしている可能性もあるので、一度ケーブルを確認してみましょう。端子と配線の角度を変えても画面のちらつきが直らない、特定の角度でちらつきが出る場合は配線に問題がある可能性があります。交換や買い替えを検討してください。 

OS・ソフトウェアに問題がある 

インストールされているOSが異常動作を起こし、バグが起きるとノイズが出ることもあります。OSやディスプレイドライバーの再インストールを一度行ってみましょう。 

また、さまざまなソフトウェアがインストールされている場合は、ソフトウェアが原因かもしれません。表示関係部分のプログラミングで不具合があると、エラーが起きノイズが入るケースもあります。 

ウイルスに感染している 

モニターや配線ケーブル、OSなどに問題がない場合、ウイルスに感染している可能性もあります。ウイルスに感染している場合、モニターのちらつきだけではなく、ほかにもさまざまな不具合が発生します。

・スパム広告が何度も表示される

・再起動を繰り返している

・シャットダウンが急に始まる

上記のような問題が発生している場合は、早急な対処が必要です。セキュリティソフトを使用してウイルスを排除すれば問題は解消します。 

ディスプレイドライバーが不具合を起こしている 

ディスプレイドライバーの破損や更新ができていないと、不具合が生じるケースもあります。ディスプレイドライバーは、ディスプレイを動かすために必要なソフトです。システム上でディスプレイドライバーが動作をして画面が表示されます。 

そのため、ディスプレイドライバーに不具合が起きるとモニターがちらつく要因になりかねません。ドライバーの自動更新は実施しないように設定できるので、最新バージョンに更新されないことから不具合が発生するケースもあります。一度設定を確認してみましょう。 

アプリの互換性が悪い 

アプリの影響で不具合が発生しているケースもあります。もし、モニターのちらつきが始まる前にアプリのインストールやアップデートが行われていれば、アプリが原因の可能性が高いです。不具合による現象はちらつきだけではありませんが、問題解決のためにもアプリの更新やアンインストールを検討してください。 

外的な部分に問題がある 

モニターがちらつく原因はパソコンや周辺機器が問題なだけではありません。たとえば、電磁波も要因のひとつです。電子レンジや炊飯器などの家電から漏れた電磁波をケーブルや本体がひろっていれば不具合が発生します。 

また、パソコンや周辺機器を同じコンセントにつないでいる場合も注意が必要です。電源供給が不安定になっているため不具合を引き起こす可能性があります。 

モニターがちらつく際の対処法 

モニターがちらつく原因がわかったら、次は対処法を把握しましょう。ちらつきがあるままパソコンを使用していれば、ストレスとなり作業にも集中できません。快適に楽しく、作業に集中するためにも不具合は早めに直していきましょう。ここでは対処法をご紹介していきます。 

電源を入れ直す 

電源を入れ直すだけで不具合が解消されてちらつきがなくなるケースもあります。パソコンとモニター両方の電源を入れ直してみましょう。 

モニターの電源を入れ直す際には電源スイッチを手動でオフにして再びオンにします。電源プラグも一度抜き差しして、不具合が解消されるかチェックしてみてください。 

しばらくの間放電させる 

パソコンは、使用していると不要な電気を溜め込む「帯電」を起こすケースもあります。帯電の状態になると不具合が発生しやすくなり、モニターもちらつきやすいです。帯電を解消するためにも、放電を実施してみてください。放電のやり方は以下のとおりです。

・デスクトップパソコン

①起動しているアプリがあれば終了させ、ディスクやUSBメモリ、SDカードが挿入されている場合は取り外します。

②パソコンの電源を切ってください。

③パソコンに接続している電源ケーブルや周辺機器、ディスプレイケーブル、LANケーブルなど、すべてを取り外しましょう。

④電源が切れた状態のまま90秒以上放置をして放電を実施します。

⑤放電が完了したら、取り外したケーブルや周辺機器を接続して再起動を行ってください。

・ノートパソコン

①デスクトップと同様にアプリを終了して、挿入しているディスクやSDカードなどがあれば取り出しましょう。

②パソコンをシャットダウンします。

③接続しているACアダプターやバッテリー、周辺機器をすべて取り除いてください。

④パソコンの電源が切れた状態のまま90秒以上放電を実施します。

⑤取り外したACアダプターやマウスなどを取り付けてください。

⑥パソコンの電源を入れて終了です。

放電させた後は動作確認を行い、不具合がないかチェックしてください。 

配線ケーブルを他の機器で試す 

配線ケーブルの不具合でちらつきが起きている可能性もあるので、不具合が起きているパソコン以外にほかのパソコンやゲーム機があれば、同様の問題が発生するかチェックできます。不具合が起きているパソコンで使用していた配線ケーブルを外し、違う機器に取り付けてみましょう。 

同じような症状が表れれば配線ケーブルに異常がある証拠です。症状がない場合は、ケーブルには異常がないため、ほかの問題で不具合が発生しています。ケーブルの異常で不具合が起きていた場合、新しいケーブルに交換すれば問題なく使用できる可能性が高いです。 

また、接触不良の可能性も考えられます。パソコンとモニターを接続しているケーブルを外し、端子の掃除を実施して再度ケーブルを接続してみてください。接触不良だけが問題なら、ちらつきがなくなるかもしれません。 

他のモニターに接続してみる 

デスクトップパソコンを使用している場合は、ほかのモニターに接続して症状を確認してみてください。予備のモニターと交換してケーブルを接続しても、ちらつきがなければモニターが故障している証拠です。 

予備のモニターがない場合は、端子が合えばテレビでも確認できます。テレビにちらつきがなければパソコンに問題がある可能性が高いので、モニターの修理や交換が必要です。 

パソコンを再起動する 

再起動をするだけで不具合が解消されるケースもあります。Windows 11でパソコンを再起動する手順は以下のとおりです。

・マウスを使って再起動するやり方

①「スタート」をクリックしてください。

②画面下にある「電源のマーク」をクリックします。

③メニューが表示されるので「再起動」を選択してクリックしてください。

※スタートを右クリックして一覧にある「シャットダウンまたはサインアウト」から「再起動」を選んでクリックする方法もあるので、試してみてください。

・キーボードで再起動をするやり方

①デスクトップ画面で「Alt」を押しながら「F4」を押します。

②「Windowsのシャットダウン」が表示されるので、「↓」キーを押して「再起動」を表示しましょう。

③「Enter」キーを押すと再起動が始まります。

以下の方法でも再起動が可能です。

①「Ctrl」と「Alt」を押しながら「Delete」を押してください。

②「↑」キーを1度押すと、画面下にある電源のマークが選択されます。

③「Enter」を押すと再起動がスタートするので正確に実施されるか確認してください。 

セーフモードで起動してみる 

パソコンに問題が発生した際に使用する診断用の起動モードをセーフモードと言います。セーフモードでの起動時にちらつきがなければアプリが不具合を起こしている可能性が高いです。Windows10のセーフモード起動方法は以下のとおりです。

①スタートボタンをクリックしてください。

②設定ボタンをクリックします。

③「更新とセキュリティ」→「回復」に進んでください。

④「今すぐ再起動」を選択してクリックします。

⑤表示されているオプション画面の「トラブルシューティング」をクリックしましょう。

⑥「詳細オプション」→「スタートアップ設定」に進みます。

⑦「再起動」をクリックし、スタートアップ設定画面が表示されるか確認してください。

⑧表示されれば「F4」を押し、「セーフモードを有効にする」をクリックして終了です。

上記の方法でセーフモードを起動し、モニターがちらつくか確認してみましょう。 

ディスプレイドライバーを更新する 

ディスプレイドライバーの更新がされていない場合は、自身で更新を実行してください。最新のドライバーをインストールすれば問題が解消するケースもあります。Windows10のディスプレイドライバーの更新方法を解説します。 

①タスクバーの検索ボックスで「デバイスマネージャー」と入力してください。

②検索結果に表示されている「デバイスマネージャー」をクリックします。

③「ディスプレイアダプター」を左クリックし、「アダプター」を右クリックして「更新」を選択して完了です。

直前に入れたアプリを消去する 

アプリの互換性が悪い場合は、不具合が起きる前にインストールしたアプリを消去すれば問題が解消するケースもあります。アンインストールの方法は以下のとおりです。

①スタートボタンを左クリックします。

②設定ボタンを左クリックして設定メニューから「アプリ」を選んでください。

③「アプリと機能」の画面で消去したいアプリを探し、項目を左クリックします。

④「アンインストール」を左クリックし、選択内容の確認を求めるメッセージが表示されれば「はい」を選択し完了です。 

リフレッシュレートを確認する 

画面が切り替わる1秒当たりの回数をリフレッシュレートと言います。モニターは、静止画を高速で切り替えて映像を表示しているので、リフレッシュレートが高いほど映像が滑らかになる仕組みです。値が低いとモニターがちらついて見えるケースもあるため、自分で変更してみましょう。Windowsを利用している場合の方法は以下のとおりです。

①デスクトップ画面を右クリックして「ディスプレイ設定」を選択してください。

②ディスプレイタブにある「ディスプレイの解像度」で値を変更できます。

③値を選び、「ディスプレイの設定を維持しますか?」と表示されれば、「変更の維持」を選択して終了です。

値を変更しながらちらつきが起きないか確認してみましょう。 

タスクマネージャーを確認する 

原因が分からない場合は、タスクマネージャーを確認するとアプリが原因なのかディスプレイドライバーが原因なのかを確認できます。タスクマネージャーの確認方法は以下のとおりです。

①「Ctrl」「Alt」「Delete」キーを同時に押します。

②上記で開かない場合は、スタートボタンを右クリックして「タスクマネージャー」を開いてください。

③タスクマネージャーがちらついている場合は、ディスプレイドライバーに問題がある可能性が高いので、上記で解説した更新方法を試してみましょう。

④タスクマネージャーがちらついていない場合は、アプリに問題がある可能性が高いので、アプリのアンインストールを実行してください。 

BIOS設定を確認する 

パソコン内部の不具合が問題なのか確認したい場合は、BIOS設定画面をチェックしてみましょう。BIOS設定画面の表示方法は、メーカーによって違いがあるのであらかじめ確認しておいてください。NEC製の場合は、電源を入れてロゴが表示されたときに「F2」キーを数回押すと表示されます。 

BIOS設定画面が表示できたら、数秒待ってちらつきが発生しないか確認しましょう。ちらつきがあればグラフィックボードやマザーボードなどのパソコンの内部が故障している可能性が高いです。ちらつきがない場合は、ソフトウェアに不具合が起こっていると判断できます。 

まとめ:モニターのちらつきが改善されない時は、業者に相談しよう! 

モニターがちらつく要因はさまざまです。ケーブルの再接続や交換でも症状が直らない場合は、再起動や放電などの方法で改善されるか試してみましょう。もし直らない場合は、タスクマネージャーやBIOS設定で原因を探してみてください。 

原因が分かれば、適切な対処が可能なので、それぞれに合う対処法を試して改善するか確認してみましょう。上記の方法でも改善しない場合は、モニターやパソコンの買い替えも検討してみてください。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

SDカードは、iPadからスマートフォン、デジタルカメラ、テレビに至るまで、さまざまな機器で使用する機会があります。小型で手にする機会も多いですが、iPadに差し込んだときに読み込めない事態になるケースも少なくありません。 

SDカードが正常に読み込めない原因とは、いったい何でしょうか?今回は、iPadでSDカードが読み込めない原因や対処法、SDカードの使用する際の注意点などをご紹介します。 

iPadでSDカードが読み込めない時に考えられる原因 

iPadでSDカードの読み込みができない場合、5つの原因が考えられます。ここでは、SDカードが読み込めない原因をご紹介しましょう。 

機器の接触不良 

まず考えられる原因は、SDカードそのものの接触不良です。SDカードの接続部分は、カバーもなくむき出しの状態となっているため、保存状態が悪かったり、接続部分が汚れていたり、摩耗したりしている場合はiPadに差し込んでも認識できない可能性があります。 

SDカードだけでなく、カードリーダーも同様に、接続部分の汚れやコードの不良などが起こっていれば、iPadで正常に読み込めません。iPadにSDカードを差し込むときには、カードリーダーがきちんと接続されているか、SDカードの汚れや摩耗がないかときちんと確認しておきましょう。 

iPad本体の問題 

機器の状態が悪い場合もあれば、iPad本体の問題でSDカードが読み込めない場合もあります。スマートフォンと同様に、iPadは定期的に最新バージョンへのアップデートが必要です。しかし、何らかの理由で最新バージョンにアップデートされていないと、SDカードを差し込んでも読み込めない可能性があります。 

また、SDカードを差し込む場所であるiPadの接続端子部分に不具合がある場合も、正常に読み込みができません。iPadの接続端子部分は、使っているうちに汚れが溜まってきます。汚れている状態でSDカードを差し込んでしまえば、故障の原因になる恐れがあり、注意が必要です。 

SDカード自体の故障 

SDカードが故障していれば、iPadでの読み込みも不可能です。SDカードは、経年劣化や接触部分の破損など、物理的な劣化による故障も少なくありません。小さく強度もないため、デスクから床に落としてしまったり、誤って水没させてしまったりと、原因はさまざまです。 

SDカードが故障している場合、データを復旧するのは困難になります。日頃からSDカードの取り扱いには注意し、早めにデータを保存しておくことが大切です。 

カードリーダーの故障 

長く使い続けている場合、カードリーダーの故障も考えられる原因です。特に、カードリーダーの接続端子に汚れが溜まっていたり、摩耗したりしていると、故障につながってしまいます。 

SDカードをほかのカードリーダーに差し込んでみて、カードリーダーに問題があるのか、SDカードに問題があるのかを確かめましょう。iPadの種類やバージョンによって、外部機器に接続するためのコネクターも異なるので、正しいものを使用しているか確認しておくと安心です。 

カードリーダーとSDカードの規格 

SDカードと一口に言っても、種類は豊富で、容量の大きさや規格はそれぞれ異なります。見た目は似ているため、規格に合わないものを使っていても詳しくない方なら気付けないかもしれません。 

SDカードの場合、容量の違いでSDやSDHC・SDXCの3種類に分けられます。microSDカードであれば、microSD・microSDHC・microSDXCの3種類です。いずれも大きさは同じですが、規格は容量によって異なるのでiPadの対応規格に合っているかよく確認する必要があります。 

iPadのようなタブレットの場合、SDカードの4分の1ほどの大きさのmicroSDを使用するケースが多いでしょう。一方、パソコンやプリンター・デジタルカメラ・テレビなどはSDカードを使用します。 

SDカードに発生する障害 

iPadにSDカードを差し込んでも読み込めない場合、iPad よりもSDカードの方に問題がある場合が多いです。SDカードには、物理障害と論理障害の2つのパターンがあります。ここでは、SDカードに発生しやすい物理障害と論理障害がどのようなものなのかご紹介しましょう。 

物理障害 

物理障害は、その名の通りSDカードを物理的に破損してしまい、正常に動かなくなった状態のことです。たとえば、接触部分の汚れや傷に加え、折れ・水没などが挙げられます。 

SDカードは薄く強度がないものなので、iPadに差し込んだり抜いたりするうちに傷が付き、摩耗しやすいです。接触部分に傷が付くと、iPadに差し込んでも認識しないばかりか、データの読み書きも不可能になってしまいます。 

また、SDカードにはデータの書き込み回数に上限が設けられているため、上限に達してそれを超えてしまった場合は、データの読み込みや表示ができません。このほか、静電気や経年劣化による故障も起こりやすいです。長く使用している場合は破損しやすいので、使い方には十分注意しましょう。 

論理障害 

論理障害とは、フォーマット情報やファイル名・ファイルのデータ情報・フォルダ名など、ファイルシステムが破損したりエラーになったりする障害です。たとえば、システムやプログラムの破損・誤動作でのデータ消去・データの初期化・ウイルス感染・経年劣化などが該当します。 

論理障害が発生する原因として多いのが、データを保存している最中にSDカードを抜いてしまったケースです。書き込みしているときにiPadを落下させてしまい、強制停止したケースや、iPadのバッテリー切れによって発生する場合もあります。 

SDカードを正しく使用していればこうした問題は発生しませんが、突然論理障害が起こった場合は、ウイルス感染や経年劣化が原因の可能性が高いです。SDカードを読み込んでもデータが表示されなかったり、ファイル名やデータの文字化けが起こったりするなら、論理障害によるものかもしれません。 

iPadでSDカードが読み込めないときの対処法 

ここからは、iPadでSDカードの読み込みができなかったときの対処法をご紹介します。対処法はさまざまな方法がありますが、まずは以下を試してみてください。 

再度SDカードを挿してみる 

SDカードが読み込めないときは、接触不良を起こしている可能性が高いです。まずは1度SDカードを抜き、接続端子部分やSDカードの接続部分の汚れを取り除きましょう。 

精密機器のため、汚れを取り除く際は水を使わずに、綿棒で優しくきれいにしてみてください。汚れを取り除いた後でもう1度SDカードを差し込んでみると、読み込みができる可能性があります。SDカードを奥まで差し込めていない場合もあるので、差し込むときはきちんと奥まで差し込んでいるか確かめましょう。 

SDカードの外傷がないか確認する 

SDカードを引き抜いてから、外傷がないか確認してみましょう。SDカードは薄く小さな繊細な機器なので、物理的障害によって破損しやすいです。外傷は、SDカードの落下や挿入向きの間違い・過度な抜き差し・SDカードの上に物を置くなど、さまざまなケースが考えられます。 

SDカードは小さいので、子どもやペットが誤って口に含んでしまう可能性もあるため、保管場所にも注意が必要です。曲がっていたり折れていたりする場合は、差し込んでも読み込めません。折れ曲がっている状態で無理にiPadに差し込むと、iPadに支障が出る恐れもあります。 

iPadを再起動する 

特にSDカードに不具合が見つからなかったなら、iPad側に問題が発生している可能性が考えられます。これまでSDカードを差し込んで読み込みに支障がなかった場合は、iPadを再起動してみてください。iPadに関わらずスマートフォンやデジタルカメラなどでも同じことが言えますが、不具合が出たときに再起動を行うと、機器内部のメモリが整理されて動作しやすくなります。 

ただ、何度も再起動すると、大切なデータがなくなってしまう可能性があるため、再起動するのは1回のみにしましょう。再起動してもSDカードの読み込みができなかった場合は、そのほかの原因が考えられます。 

SDカードとカードリーダーの規格を確認する 

SDカードには容量によってSD・SDHC・SDXCの3種類に規格も異なっており、対応規格も異なります。間違って異なる規格を使用していた場合、規格が合わないために読み込みができない可能性が高いです。 

この場合は、規格に対応したカードリーダーに変更すれば認識可能です。自分が使っているSDカードのサイズに合うかどうかも確認してからの使用をおすすめします。 

カードリーダーを確認する 

カードリーダーの接続端子部分が故障している場合は、SDカードやiPadに問題がなくても正常に読み込みができません。接続線が断線している場合も、正常に認識できなくなってしまいます。 

カードリーダーに問題があるなら、別のカードリーダーに変えてみましょう。1度カードリーダーを取り外し、ほかの端末でSDが認識される場合は、取り外したカードリーダーに不具合がある証拠です。 

また、iPadのようにApple社の端末でカードリーダーを使用する際には、「MFI認証」のあるカードリーダーを使用するのが推奨されています。それ以外のカードリーダーでは、SDカードの読み込みはできてもアップデートに対応できない可能性があるからです。特にiPadは機種によっても端子が異なるため、使用するカードリーダーの接続端子部分が合っているか確認してみてください。 

Lightroomの設定を確認する 

Lightroomは、「ON」の状態にしてからSDカードを差し込みましょう。Lightroomが「OFF」になっている場合、SDカードを差し込んでも読み込みができません。 

LightroomをONへと切り替えするのは、iPadの設定から可能です。iPadの設定内にある「プライバシー」を開き、「ファイルとフォルダ」を選択すると、Lightroomの設定の切り替えが可能になります。SDカードを差し込んでも認識されない場合は、iPadのLightroomがONになっているか確かめてみてください。 

iPadのアップデートを行う 

iPadは定期的にバージョンアップするので、OSが最新の状態になっていなければ、アップデートを行ってから再度SDカードを読み込んでみてください。 

アップデートした後で正常に読み込みできれば、その後も問題なく使用できます。仮に最新バージョンへとアップデートしても読み込めない場合は、再起動を行うと正常に読み込みできる可能性があります。 

ほかの機器で機能するか確認する 

iPadでSDカードの認識ができないなら、カードリーダーを使って読み込みできるか試してみましょう。ほかの機器でSDカードが正常に機能するなら、機器に不具合が発生している証拠です。 

一方、別の機器を使ってもSDカードが読み込めないのであれば、SDカードそのものに問題が発生している可能性が高いでしょう。ほかの機器で試してみることで、原因がどこにあるのかを把握できます。 

復旧ソフトを使用する 

どのような方法を試してもSDカードの読み込みができなかった場合は、データ復旧ソフトの使用を検討してみてください。データ復旧ソフトは、その名の通りSDカードに保存したデータを復元できる可能性があります。ただ、物理障害による破損や故障が原因だった場合は、復旧ソフトは使用できません。 

また、復旧ソフトによってSDカードが認識できても、状態を悪化させたり上書きして元のデータが読み込めなかったりするケースもあります。無理に操作すればデータの復旧はより困難になるため、データ復旧業者への相談も検討しましょう。 

SDカードを使用する際にやってはいけないこと 

iPadでSDカードが読み込めないのは、決して珍しいことではありません。しかし、SDカードの取り扱いには日頃から注意しておく必要があります。最後に、SDカードを使用する際にやってはいけないことをご紹介しましょう。 

何度も抜き差しする 

上記でも述べたように、SDカードは何度も抜き差しすると傷が付いたり摩耗したりする可能性が高くなります。何度も抜き差ししたことで、結果的に保存していたデータが破損する恐れがあるからです。 

SDカードは繊細な機器のため、不具合がある状態で無理に抜き差しするとデータの復旧が困難になってしまう可能性もあるでしょう。iPadで読み込みたいときに上手くいかなかった場合は、1度だけ抜き差しして改善するかどうか試してみてください。 

データの読み込み中に抜く 

データを読み込みしているときにSDカードを抜くのは避けましょう。途中でSDカードを抜いてしまえば、データの読み取りも書き込みもできなくなる可能性があります。最悪の場合、SDカードを差し込んでも認識しなくなるかもしれません。 

そのような事態にならないようにするためにも、データの読み込み中や書き込み中に引き抜かないよう十分に注意してください。使い方に注意すれば、SDカードは長く使用できます。 

SDカードをカードリーダーに無理やり入れる 

SDカードは薄く、過度な負荷には耐えられないため、使用時は優しく力をかけないようにしなければなりません。SDカードはデータを記録するための記録チップがカードに一体化されているので、少しでも傷や亀裂が入るとデータの読み込み・書き込みができなくなります。 

無理にカードリーダーに差し込むと、折れ曲がったり記録チップそのものに損傷が起こってデータが破損したりする危険があります。使用する際には、SDカードの向きが正しいかよく確かめ、ゆっくり差し込んでください。 

静電気を起こさせない 

SDカードを手渡しする際や、カードリーダーにSDカードを入れるときなどにも静電気は発生します。 

精密機器なので、静電気の影響で壊れてしまう可能性があり、慎重に取り扱わなければなりません。使用する際には室内の乾燥を避け、手を洗ったり手袋をしたりしてから触れるようにしましょう。 

通電し続ける 

何らかのトラブルが発生している場合は、通電し続けないようにしてください。不具合が発生しているにも関わらず、そのままSDカードを差し込んだ状態にしていると、通電を続けてさらに状態が悪化する恐れがあります。 

まずは差し込んでいたSDカードを抜き取り、電気が通らないようにしましょう。いくつかの対処法を試そうとして何度も抜き差しするのも避けてください。 

SDカードを傷つける 

仕事やプライベートでも、SDカードは人々の身近にあるもののため、正しい取り扱い方を十分に理解しておく必要があります。しかし、身近にあるが故に、SDカードが曲がっていたり折れていたりするのを無理に直そうとする方も少なくありません。 

しかし、SDカードに無理に力を入れてしまうと、記録チップが破損してデータの復旧が難しくなる可能性もあります。むやみにSDカードを触らないようにし、データ復旧業者への相談を検討しましょう。 

まとめ:iPad・SDカード・カードリーダーの状態を確認しよう! 

iPadでSDカードの読み込みができないトラブルは、珍しいことではありません。そんなときは、SDカードの状態はもちろん、iPadやカードリーダーの状態を確認し、どのような不具合が発生しているのか明確にしましょう。 

何が原因かわかれば、正しく対処できます。大切なデータを損傷しないためにも、取り扱いには十分に注意してください。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

dynabookに限らず、パソコンが充電できなくなるトラブルはよくあります。さまざまなことが原因となるため、何も知らない状態では原因の特定は難しいでしょう。 

また、原因が特定できても解決方法が分からなければ充電トラブルの改善は見込めません。今回は、dynabookのパソコンが充電できなくなる原因と解決方法をご紹介します。dynabookRX73・R73を使っていて充電トラブルが起きた際もぜひ最後までご覧ください。 

dynabookのパソコンが充電できない原因 

まずはdynabookのパソコンが充電できない原因について見ていきましょう。パソコンが充電できない原因は多くあるため、人によって異なるトラブルが起きている可能性が高いです。 

原因が分かると解決方法が見えてきやすいため、ご紹介する項目をチェックしながら、どれが原因になっているかを探ってみてください。 

充電プラグとの接触不良 

パソコンが充電できないとき、最初に確認したいのが、充電プラグはしっかり挿しこまれているかです。充電プラグが緩んでいると、電力が供給できないことがあります。延長コードを使用している場合は、延長コードが挿しこまれているか、電源タップのスイッチが入っているかもチェックしてみてください。 

充電プラグの接触不良は老朽化すると特に起こりやすいため、使用してからどれくらい経っているかも確認しましょう。 

ACアダプタ・バッテリーの接続不良 

ACアダプタやバッテリーの接続不良も充電できない原因になります。ACアダプタがパソコンにしっかりと挿しこまれているか確認し、接続に問題がないか見てみましょう。 

問題がない場合はバッテリーもチェックしてください。dynabookのパソコンのバッテリーは、裏側に挿さっています。 

帯電している 

パソコンが電気を溜め込み過ぎると充電が上手くいかない可能性があります。特にずっと電源をつけたままにしている場合は、パソコンの内部に電力が溜まり過ぎている可能性があるので注意してください。 

帯電している場合、充電だけでなく、キーボードや復帰が遅いなどの不具合も起こりやすいです。複数の不具合が発生した場合は帯電している可能性があるでしょう。パソコンを置いている机にビニールのカバーを付けていたり、電気を通しにくい服を着ていたりするときにも帯電する可能性があります。 

本体が熱暴走を起こしている 

本体が熱くなっているときは、パソコンが熱暴走を起こしている可能性があります。パソコンは精密機械であるため、温度上昇に弱く、熱によって不具合が起きるのはよくあることです。熱によって内部が正常に動かなくなり、充電できない原因となります。 

熱暴走では充電できなくなるほか、パソコンの故障や部品の破損にもつながり、最悪の場合パソコンが使えなくなってしまうため注意が必要です。熱暴走が起きてしまう原因としては、パソコンに直射日光が当たっている・熱の逃げづらい環境や暑い場所で作業している・ファンにホコリが溜まっているなどが挙げられます。 

熱暴走を繰り返すほど破損しやすくなってしまうため、熱を持たないように取り扱うことが大切です。 

バッテリーの劣化・故障 

ノートパソコンのバッテリーは消耗が激しいと言われており、使用年数も2年~3年ほどとされています。使用環境や状況によっては、2年持たないこともあるため、1年以上使用している場合はバッテリーの劣化や故障を疑ってみましょう。バッテリーの減りが早くなったときや充電を止めるとすぐにバッテリーがなくなってしまうときは、劣化が進んでいるのかもしれません。 

ケーブルの故障 

ケーブル自体が故障し、電力の供給ができないことも原因になるでしょう。ケーブルの寿命は15年~30年とされていることが多いため、使用してからどれくらい経ったのかを確認してみてください。 

もちろん、保存環境や使用状況によっては劣化が進み、故障の原因になることがあります。

特にパソコンのケーブルは扱い方が悪いと断線しやすいです。ケーブルを結んで小さくしたり、引っ張って抜いたりすると断線してしまい、電力の供給ができなくなります。 

dynabookのパソコンが充電できないときの解決法 

ここからは、dynabookのパソコンが充電できないときの解決法をご紹介します。すべてを試してみるのもよいですが、心当たりがある項目から順に行うとより効率的に改善が見込めるかもしれません。症状と照らし合わせながらいろいろな解決法を試してみましょう。 

シャットダウンする 

パソコンをシャットダウンするとパソコンの充電ができるようになるケースがあります。Windows 8.1とWindows 10は「完全に切る」シャットダウンを行う必要があるので注意しましょう。通常のシャットダウンと異なる点は、すべての機能を終了させるところです。 

通常のシャットダウンでは、1部の機能が保持されているため、充電トラブル改善の妨げになる可能性があります。Windows 8.1とWindows 10をお使いの場合は、必ず下記の方法で完全にシャットダウンしてください。

【Windows 8.1の場合】

①「設定」で「PC設定の変更」を選択する

②「保守と管理」をクリックし、「回復」を選択する

③「今すぐ再起動する」をクリックする

④「オプションの選択」が表示されたら、「PCの電源を切る」をクリックする

【Windows 10の場合】

①「Windowsマーク」をクリックし、「設定(歯車マーク)」を選択する

②「更新とセキュリティ」から「回復」を選択する

③「今すぐ再起動する」をクリックする

④「オプションの選択」が表示されたら、「PCの電源を切る」をクリックする

電源を切ったら再度パソコンを起動し、充電できるかチェックしましょう。 

ACアダプタやバッテリーを付け直す 

ACアダプタやバッテリーを付け直すことで充電ができるようになるケースもあります。バッテリーを付け直す場合は、必ずパソコンの電源を切り、ACアダプタや周辺機器のケーブル類をすべて外してから行いましょう。 

電源を切ったらディスプレイを閉じ、パソコンの本体を裏返します。その後、バッテリー安全ロックを矢印の方向にスライドしてください。「カチッ」と音がしたら、バッテリーを取り外しましょう。再びバッテリーを挿すときは、「カチッ」と音がするまでゆっくりと挿しこんでください。 

しばらく放電させる 

パソコンを長期的に使用しており、帯電しているおそれがある場合は放電させましょう。放電させる準備をする前に、パソコンを完全にシャットダウンさせます。dynabookのパソコンが充電できないときの解決法の「シャットダウン」の項目でご紹介した方法で完全にシャットダウンさせましょう。 

なお、放電させるには、電源ケーブルやACアダプタ、バッテリー、周辺機器を取り外す必要があります。このとき、ディスクドライブ内にCDやDVDが入っている場合も忘れずに取り出してください。準備が整ったら最低でも2分以上放置します。 

周辺機器が原因で充電できない可能性もあるため、放電後は周辺機器をつなげる前に充電ができるかを確認しましょう。特に、外付けHDD・SDDやUSBメモリなどはトラブルが起きやすい機器です。CDやDVD、Blu-rayディスクなどをディスクドライブ内に放置する場合も不具合につながるため注意してください。 

BIOSを更新する 

ハードウェアを制御するプログラム「BIOS」を更新するのも1つの方法です。

①dynabook公式サイトの「サポートページ」にある「ダウンロード」をクリックする

②「更新モジュール」から使っているパソコンの機種に合わせた「BIOSのアップデート」を選択する

③モジュールをダウンロードする

④保存したモジュールをダブルクリックしで実行する

⑤「ユーザーアカウント制御」で「はい」をクリックする

⑥「Caution!」で「OK」をクリックする

⑦パソコンがシャットダウンし、数分後、自動的に再起動されたら完了

BIOSの更新で注意するべき点は、誤ってBIOSを初期化しないように操作を慎重に行うことです。操作を誤ると、データが消去されてしまうリスクのある作業になるため、自信がない方は他のやり方から試してみてください。

ドライバーをアンインストールする

バッテリー関連のドライバーが原因で充電できていないケースの場合は、ドライバーをアンインストールすれば改善される可能性があります。

ドライバーのアンインストール方法は以下の通りです。

①「Windowsマーク」をクリックし、「デバイス マネージャー」を選択する

②「バッテリ」を選び、「ドライバー」を右クリックする

③「デバイスのアンインストール」を選択する

④すべての項目を実行したら、パソコンを再起動します。

再起動が終わったら充電できるか確認しましょう。 

Windowsアップデートを更新する 

Windowsが最新の状態でない場合は、Windowsをアップデートすると充電トラブルが改善するケースがあります。Windowsは以下の手順で更新できます。

①「Windowsマーク」をクリックし、「設定」を選択する

②「更新とセキュリティ」をクリックし、「更新プログラムのチェック」を選択する

③プログラムが表示されたら、インストールを開始する

④パソコンを再起動する

⑤更新できるプログラムがなくなるまで①~④を繰り返す

Windowsをアップデートするときに注意したいのが、アップデート中に電源が切れてしまうとWindowsが起動しなくなってしまう可能性がある点です。Windowsの更新は、充電トラブルが分かった時点で早めに行っておくと安心です。 

電源オプションを変更する 

電源オプションが問題で充電できないトラブルが起こっている場合は、設定を変更すると改善するケースがあります。「電源プラン」が「高パフォーマンス」や「バランス」に設定されている場合は、ぜひ試してみてください。高パフォーマンスには、アプリケーションの起動やWebサイトを閲覧するときの動作がはやくなるメリットがありますが、電力の消費が激しくなります。 

その結果、充電効率が落ちてしまうことがあります。電源オプションを確認する方法は以下の通りです。

①「Windowsマーク」をクリックし、「設定(歯車マーク)」を選択する

②「システム」をクリックし、「電源とスリープ」を選択する

③「関連設定」から「電源の追加設定」を選択する

「高パフォーマンス」や「バランス」に設定されている場合は、以下の手順で電源オプションを変更しましょう。

①「電源の追加設定」で「電源プランの作成」をクリックする

②「省電力」を選択し、「プラン名」に任意の名称をつける

③「次へ」ボタンをクリックする

④プラン設定の変更画面が表示されたら、2つの項目を作業スタイルに合った長さに変更する

変更が終わったら、充電できるか確認します。 

パソコンの設定を確認する 

ピークシフト機能を使っている場合は、機能をオフにすると充電問題が解決するかもしれません。ピークシフト機能とは、パソコンを多く使用する時間帯に電力の消費を抑え、あまり使用しない夜間などの時間帯に電力を移行するものです。 

使用量の多い時間帯の電力消費を抑えることに加え、バッテリーへの充電をセーブする機能になっています。思うように充電できないときや決まった時間になると充電が遅くなるときは、ピークシフト機能がオフになっているか確認してみましょう。ピークシフト機能の確認方法は以下の通りです。

①タスクバーの検索ボックスから「東芝セッティング」を検索する

②「東芝セッティング」を起動する

③「ecoユーティリティ」を選択し、画面下の「ピークシフト項目」を確認する

④一覧を見て、チェックのついている項目がある場合は外す

⑤「×」ボタンをクリックし、「東芝セッティング」を閉じる

設定を変更したら、充電ができているか確認してください。 

バッテリーを交換する 

購入後2~3年以上が経過していたり、バッテリーが変形していたりする場合は、バッテリーの劣化や損傷が原因で充電トラブルが起きている可能性があります。機種に合ったバッテリーを購入し、交換するのが解決につながるかもしれません。 

しかし、バッテリーの劣化や損傷が原因と断定できない場合は、ほかの方法から試してみるのがおすすめです。バッテリーの交換で不具合が解決しないと、無駄な出費になる可能性があるからです。できるだけ多くの対処法を試し、改善が見込めない場合はバッテリー交換を行いましょう。 

なお、バッテリーを新しく購入するときは、バッテリーの型番を確認するのを忘れないようにしてください。バッテリーの型番を確認するときは、必ずパソコンの電源を切り、ACアダプタや周辺機器のケーブル類をすべて外してから行いましょう。 

電源を切ったらディスプレイを閉じ、パソコンの本体を裏返し、バッテリー安全ロックを矢印の方向にスライドしてください。「カチッ」と音がしたら、バッテリーを取り外し、内側に記載されている型番を確認します。 

dynabookRX73・R73で充電できない事象の解決法 

dynabook RX73やdynabook R73をお使いの場合は、BIOSの更新で充電トラブルを解決できることが多いです。公式からBIOSの更新をするように案内が出ていることからも、トラブルの改善が見込めると言えます。dynabook RX73やdynabook R73を使っている場合は、下記の手順でBIOSをアップデートできます。

①タスクバーの検索ボックスで「service」と検索する

②「Service Station」を選択し、「東芝サービスステーション」を起動する

③「すべてのアップデートを確認」をクリックし、「BIOSアップデートモジュール」を選択する

④「インストール」ボタンをクリックする

⑤メッセージに従って作業をすすめ、BIOSを更新する

⑥「東芝サービスステーション」画面に戻ったら「閉じる」ボタンをクリックし、完了

東芝サービスステーションがインストールされていない場合は、dynabookのパソコンが充電できないときの解決法の「BIOSを更新する」でご紹介した手順でBIOSを更新してみてください。

それでも充電できない場合 

ご紹介した対処法を試しても充電できない場合は、メーカーに問い合わせるか、修理業者に依頼しましょう。メーカーと修理業者それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶ必要があります。 

dynabookの修理申込サービス「PC-irepair」に問い合わせる 

dynabookが展開している修理申し込みサービス「PC-irepair」に問い合わせましょう。特に、保証期間内であればよりお得に修理できる可能性が高いため、できるだけ早めに依頼するのがおすすめです。 

まずは、dynabookのサイトを開き、画面下の「サポート情報」から「修理サービス」を選択してください。利用形態を選択すると、申し込み方法が表示されます。 

「PC-irepair」を選択し、メールアドレスを登録すると修理申込用のURLが送られてくるため、説明に従って修理の申し込みをしましょう。「PC-irepair」は、問い合わせや修理の依頼に加え、進行状況も細かく確認できるサービスです。パソコンがどのような状況なのかを逐一確認したい方向けのサービスです。 

ここで注意したいのが、パソコン内のデータが消えてしまう可能性がある点と修理が終わるまで時間がかかる点です。パソコンが充電できるようになればいい場合や修理期間が長くても構わない場合は、「PC-irepair」へ修理依頼をしましょう。 

修理業者に問い合わせる 

メーカーの修理サービスだけでなく、自分で選んだ修理業者に修理の依頼をするのも可能です。修理業者に依頼するメリットは、メーカーよりも早く修理が終わる点や出張修理も対応していることが多い点です。比較的簡単に修理できるものであれば、即日対応が叶うこともあります。 

また、業者によってはデータの救出や復旧も得意としているため、データが消えてしまうと困る場合にも役立ちます。修理業者に依頼するときの注意点として挙げられるのは、修理の際に正規品が使用されないことがあることでしょう。 

もちろん代用品でも変わらず使用できますが、強度や性能が劣るため、比較的短いスパンで修理が必要になる可能性があります。 

まとめ:充電できない原因が不明な際はdynabookのカスタマーサポートに問い合わせよう! 

今回は、dynabookのパソコンが充電できない原因と解決方法をご紹介しました。パソコンが充電できない原因、解決方法はそれぞれ多くあるため、パソコンに合ったものが見つかるまで時間がかかりがちです。 

充電トラブルが起こったら、できるだけ早く原因特定をし、解決方法を試しましょう。充電トラブルは発火などが起こることもあるため、安全に作業できるよう、ご紹介した手順をしっかり守って行ってください。 

どうしても原因が分からない、解決方法を試しても改善しない場合は、dynabookのカスタマーサポートに問い合わせましょう。修理が必要な場合でも、メーカーの保証期間内であればお得にトラブルを改善できます。保証期間が終わっている、できるだけ早く修理してほしい場合は業者に依頼するのもおすすめです。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

Macのキーボード入力するうえで、入力モードが切り替わっているにも関わらず、正常に入力できないことがあります。

正しくキーボード入力ができないとストレスが溜まるうえ、作業にも支障が出ることから、早めに改善したいものです。

しかし、Macのキーボード入力ができないからといって、修理に出す必要はありません。

なぜなら、自分でできる対処法を試してみると直るケースがあるからです。

そこでこの記事では

  • Macのキーボード入力がおかしい理由
  • Macのキーボード入力を直す方法
  • 対処法をしてもキーボードが直らない場合

について解説していきます。

Macのキーボードがおかしいと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

Macキーボード入力がおかしい原因とは?

Macのキーボード入力がおかしい原因としては、下記の7つが挙げられます。

  • キーボードがUS配列になっているため
  • CapsLockをオンにして入力している
  • ライブ変換機能がONになっている
  • キーボードが故障している
  • ブラウザのエラー
  • キーボードにゴミが溜まっている
  • パソコンの動作が重いため

ここでは、それぞれの原因を見ていきましょう。

キーボードがUS配列になっているため

キーボード入力がおかしい原因として、US配列になっていることが挙げられます。

キーボードにはJIS配列とUS配列があり、それぞれ配列が異なります。

他にも下記の表の内容が異なり、キーボードといっても構造は同じではありません。

JIS配列US配列
・日本語変換キーがある・エンターキーが大きい日本語変換キーがないキーのサイズが違う

JIS配列には「カタカナ/ひらがな」「変換」といった日本語変換キーがあるのに対し、US配列には日本語変換キーがありません。

そのため、US配列をJIS配列と同じように使っても、うまく変換されない事態が発生します。

US配列を使用している方は、右上の変換入力より日本語入力、英語入力に変更できます。

CapsLockをオンにして入力している

英字入力をした際に大文字しか入力されない場合、CapsLockをオンになっていないか確認してください。

CapsLockがオンになっていると、CapsLockキーが点灯します。

小文字を入力したい場合は、CapsLockをオフにしてください。

また、CapsLockを押しながら日本語入力をしても、英語入力になってしまうため、そちらも注意してください。

ライブ変換機能がONになっている

キーボード入力がおかしい原因の1つに、ライブ変換機能がONになっているケースがあります。

ライブ変換機能がONになっていると、スペースを押さなくとも文字を入力している最中に自動で変換されます。

都度、変換しなくてもいいメリットがある一方で、間違った変換をするデメリットもあるため、必要に応じてオフにしましょう。

ライブ変換機能は、右上のメニューバーより「ライブ変換」をクリックすることでオンオフにできます。

チェックが入っていればオン、チェックがないとオフになります。

キーボードが故障している

Macのキーボードは水にとても弱い作りとなっています。そのため、水やコーヒー、ジュースなどの液体をこぼすのは、キーボードが故障する原因です。

とくにMacBookのようなキーボードと本体が一体になっているノートパソコンの場合は、水が溢れると本体が動かなくなる恐れもあります。

液体をこぼしてもすぐに拭くことで直るものの、もしも過去に水やジュースをこぼしてしまった場合は、それが原因で正しくキーボードが反応しない可能性があります。

ブラウザのエラー

キーボードは正常であるにも関わらず、正しく打てない場合はブラウザのエラーが原因の可能性があります。

とくにパソコンの再起動をしばらくしていない、長い時間ブラウザを使い続けていると、文字入力が正しくできないことがあります。

しかし、キーボード自体は壊れていないため、パソコンを修理に出す必要はありません。

キーボードにゴミが溜まっている

キーボードにゴミが溜まっているのが原因で、正常に反応しないケースがあります。

特に普段、キーボードの掃除をしていない方は要注意です。

キーボードを押して違和感がある、少しでも感触が違うといった場合は、キーボードにゴミが溜まっていないか確認してみてください。

パソコンの動作が重いため

パソコンの動作が重いのも、キーボード入力がおかしい原因に繋がります。

パソコンの動作は複数のサイトを開いている、ずっと起動していることで重くなることがあります。

そうなるとキーボード入力がスムーズに行かなかったり、画面に反映されるまで時間がかかったりするため、パソコンが重くないか確認してみてください。

キーボード入力がおかしいときの対処法

キーボード入力がおかしい場合は、下記の原因の対処法を試してみてください。

  • パソコンを再起動する
  • キーボードの掃除を行う
  • キーボードの配列をJISにする
  • 外部キーボードを使う
  • Bluetoothを接続し直す

パソコンを再起動する

キーボード入力をしても反映するまでに時間がかかる場合は、パソコンが重いことが考えられます。

パソコンの重さを改善するには、パソコンの再起動が効果的です。

Macのパソコンの再起動方法は、以下のとおりです。

  1. 左上のAppleマークをクリック
  2. 「再起動」を選択

再起動をすることでキーボードの入力が改善されるだけではなく、パソコンの動作も快適になるケースがあります。

再起動は簡単にできるため、まずは試してみましょう。

キーボードの掃除を行う

キーボードのゴミが原因で正常に入力できないケースがあるため、困ったらキーボード掃除をしてみてください。

MacBookのキーボードも、外部キーボードも以下の手順で外すことができます。

  1. キートップ外しをキーの先端に入れる
  2. テコの原理でキートップを持ち上げる
  3. パチっと音がなったら指で外す

余裕があれば、キートップの掃除もしましょう。キートップはアルコール入りのウェットティッシュで拭き取るだけで、とても綺麗になりますので、ぜひ試してみてください。

キーボードの配列をJISにする

現在US配列のキーボードを使っている方は、JIS配列のキーボードを使ってみてください。

JIS配列のキーボードを使用して、以下の設定を行うことでズレを直せます。

  1. 左上のアップルメニューより「システム環境設定」を選択
  2. 「キーボード」をクリック
  3. 左下の「キーボードの種類を変更」をクリック
  4. 「続ける」をクリックして左shiftキーの右側のキーと、右shiftの左側キーを押す
  5. JISを選択して完了

上記でJIS配列で認識されるはずです。

外部キーボードを使う

既存のキーボードが壊れている場合は、外部キーボードを使ってみてください。

Macだけではなく、MacBookも外部のキーボードを利用できます。

ただし、既存のMacのコネクタはUSBがType‐Cのみになっているのに対し、キーボードのUSB規格はType‐Bとなっています。

そのままではキーボードとMacを接続できないため、USBハブを購入してください。

外部キーボードを使用しても正しく入力できない場合は、パソコン本体に原因がある可能性があります。

com.apple.JapaneseAnalysisを消去

Macのキーボードは使用していくうちに入力履歴が溜まっていき、正常に入力できなくなることがあります。

そこでcom.apple.JapaneseAnalysisを消去することで、改善されるケースがあります。

以下の手順でcom.apple.JapaneseAnalysisを消去してください。

  1. Findeアプリを開いてください
  2. optionキーを押しながら「移動」から「ライブラリ」を選択
  3. ライブラリより「Preferences」フォルダをクリック
  4. 「Preferences」フォルダ内の「com.apple.JapaneseAnalysis」を削除

以上で入力履歴を削除できます。

Bluetoothを接続し直す

Bluetoothでキーボード入力が正常にできない場合は、接続し直してみてください。

Bluetoothの接続方法は、以下のとおりです。

  1. 左上のアップルメニューより「システム設定」を選択
  2. サイドバーで「Bluetooth」をクリック
  3. ポイントをキーボードのところに置いて、「接続解除」をクリック
  4. 再度ポイントをキーボードのところに置いて、「接続」をクリック

以上で完了です。

これまでの対処法を試してもキーボード入力がおかしい場合

これまでの対処法を試してもキーボード入力がおかしい場合は、以下のいずれかを検討する必要があります。

  • Appleに修理を依頼する
  • 専門業者に依頼する
  • 買い替えを検討する

キーボードのみ正常に入力できない場合は、ほとんどはこれまでに紹介した対処法で改善されます。それでも直らない場合は修理、買い替えを検討してみましょう。

メーカーに修理を依頼する

最も安全なのがAppleに修理を依頼する方法です。

正規ルートで購入してから1年間は無料で修理が可能です。

AppleCare+ for Mac(1年間で9,400円〜26,800円)へ加入している方であれば、保証期間が3年間に延長されます。

保証期間内であれば、無料で修理するメーカーへの修理が最もおすすめです。

購入して1年間以内に不具合があれば、メーカーに修理を依頼してみてください。

専門業者に依頼する

すでに保証期間が過ぎている場合は、専門業者への依頼も一つの手段です。

メーカー修理の場合は保証期間が過ぎていると修理費用が高くなりやすく、修理が終わるまでの時間も長い傾向にあります。

しかし専門業者であれば、メーカーに比べて修理費用は安い傾向にあり、修理も短期間で終わるところが多くあります。

そのため、料金と期間を重視する方は専門業者がおすすめです。

ただし、業者によっては質があまり良くなく、十分な修理を受けられない可能性があります。

業者を利用する際は事前にしっかりと調べておくようにしてください。

買い替えを検討する

パソコンの寿命は平均で5年〜7年程度が基本です。5年〜7年以上も経てば、大幅な性能アップがされており、ソフトが求めるスペックも自然と高くなっていきます。

そのため、5年〜7年以上使用している場合はパソコンの買い換えを検討してみてください。

長い年数が経ったパソコンは買い取ってもらえないケースが多いため、パソコン廃棄.comのような廃棄サービスを利用するのがおすすめです。

まとめ:Macのキーボード入力がおかしいときはまず対処法を試してみよう!

本記事では、Macのキーボード入力がおかしい原因から対処法をご紹介しました。

Macのキーボードが反応しないからといって、パソコンが故障したとは限りません。もしもパソコンがおかしいと思ったときは、以下の対処法を試してみてください。

  • パソコンを再起動する
  • キーボードの掃除を行う
  • キーボードの配列をJISにする
  • 外部キーボードを使う
  • Bluetoothを接続し直す

それでも直らない場合は、パソコンの修理を検討してみてください。

なお、もしもパソコンを買い替える場合は、「パソコン廃棄.com」の利用がおすすめです。

「パソコン廃棄.com」であれば、費用は一切かからず、事前のやり取りは不要で利用できます。

パソコンのデータ消去も行うため、セキュリティ面でも安心です。

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監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

パソコンを使用している最中、突然ブルースクリーンが発生する場合もあります。「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」「Windowsの準備をしています。コンピューターの電源を切らないでください」などのメッセージが表示されると、どうすればいいか焦ってしまうものです。一時的な不具合の可能性もありますが、そうでない場合もあるので対処法を把握しておく必要があります。 

そこで今回は、ブルースクリーンの概要やWindows10で発生する原因、エラーコード一覧、発生時の対処法などを解説していきます。 

ブルースクリーンとは? 

ブルースクリーンはWindows10を起動しているとき、もしくは使用中に画面が突然青くなり、エラーメッセージが表示される現象です。パソコンに不具合が生じているため、問題を解決するために再起動しようとします。Windows10をはじめとしたパソコンに備わっている機能の1つです。 

ブルースクリーンが発生している最中は、マウスやキーボードの操作ができなくなります。復旧後も根本的な原因を解決しなければ、ブルースクリーンが繰り返される場合もあるでしょう。ブルースクリーンのまま画面が変わらないときや、起動時にブルースクリーンが表示される現象が続くときは、深刻な問題がパソコンの内部で発生している可能性が高いです。 

Windows10でブルースクリーンが発生する原因 

Windows10でブルースクリーンが発生する原因はいくつか考えられます。どれが原因なのかは調べてみないとわかりませんが、事前にどのような原因があるのか知っていれば予想できるでしょう。ここからは、どのような原因でWindows10のブルースクリーンが発生してしまうのか解説していきます。 

ドライバーに問題がある 

ドライバーは、パソコンが内蔵されているHDDやSSD、外付けHDD・SSD、USBメモリーなどのデバイスを認識するためのソフトウェアです。Windowsに標準搭載されているドライバーだけではなく、Windows Updateで追加されるドライバーやユーザーがインストールするドライバーもあります。ドライバーに何らかの問題が生じると、デバイスの認識ができなくなってパソコンの動作が停止し、ブルースクリーンの発生につながるでしょう。 

HDD・SSDに問題がある 

HDDやSSDに問題が発生し、ブルースクリーンになってしまうこともあります。パソコンに内蔵されているHDD・SSDが故障してしまったり、外付けHDD・SSDの接続ケーブルが断線または接触不良を起こしたりしている可能性が高いです。パソコンが正常に動作できない状況になるため、ブルースクリーンが発生してしまいます。 

メモリーに問題がある 

メモリーは、パソコンの処理を効率的に行うためのデータを一時的に保存する場所です。HDDやSSDと比べてみるとデータの処理速度が早くなっています。ただし、メモリーの性能や容量に依存するため、どのようなメモリーを積んでいるかによって処理速度に大きな差が生まれることも珍しくありません。 

メモリーが故障してしまった場合、データの処理が正常に行えなくなってしまいます。正常な処理が行えなくなると、ブルースクリーンの発生につながるでしょう。 

ウイルスに感染した 

パソコンがウイルスに感染するとシステム面で不具合が生じ、ブルースクリーンが発生する可能性が高いです。ウイルスの種類は非常に多く、パソコンに与える影響も異なります。システム面に何らかの影響を及ぼすウイルスに感染してしまった場合、パソコンも正常に動作できなくなってしまうでしょう。 

Windows10のブルースクリーンのエラーコード一覧 

Windows10のブルースクリーンが発生するとエラーコードが表示されます。エラーコードによって想定される原因が異なるため、把握しておくと対処しやすくなるでしょう。続いては、原因ごとに異なるエラーコードを解説していきます。 

ドライバー関連 

ドライバー関連のエラーコードには以下の4つが挙げられます。

・0x0000000A

故障原因のエラーコードは「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」と表示されます。不適切なメモリーアドレスが使用された場合に出てくるメッセージです。

・0x0000007E

故障原因のエラーコードは「SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED」と表示されます。ドライバーが破損したり、ドライバーの互換性に問題があったりする場合に出てくるメッセージです。

・0x000000BE

故障原因のエラーコードは「ATTEMPTED_WRITE_TO_READONLY_MEMORY」と表示されます。ドライバーやメモリーが破損している可能性を示すメッセージです。

・0x0000003F

故障原因のエラーコードは「NO_MORE_SYSTEM_PTES」と表示されます。ドライバーのメモリー管理が適切に行われていない可能性を示すメッセージです。 

HDD・SSD関連 

HDD・SSD関連のエラーコードには以下の4つが挙げられます。

・0x00000024

故障原因のエラーコードは「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」と表示されます。ファイルシステムや不良セクターが破損している可能性を示すメッセージです。

・0x000000ED

故障原因のエラーコードは「UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME」と表示されます。HDDが物理的に故障している可能性を示すメッセージです。

・0x0000007A

故障原因のエラーコードは「KERNEL_DATA_INPAGE_ERROR」と表示されます。HDDやメモリーが物理的に故障している可能性を示すメッセージです。

・0x000000F4

故障原因のエラーコードは「CRITICAL_OBJECT_TERMINATION」と表示されます。HDDが故障していたり、ケーブルが破損したりしている可能性を示すメッセージです。メモリーが原因でこのエラーコードが表示される場合があります。 

メモリー関連 

メモリー関連のエラーコードには以下の4つが挙げられます。

・0x0000002E

故障原因のエラーコードは「DATA_BUS_ERROR」と表示されます。メモリーに何らかの不良が起こっている可能性を示すメッセージです。

・0x00000050

故障原因のエラーコードは「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」と表示されます。メモリーが物理的に破損している可能性を示すメッセージです。

・0x000000F2

故障原因のエラーコードは「HARDWARE_INTERRUPT_STORM」と表示されます。メモリーに不具合が生じている可能性を示すメッセージです。

・0x0000007F

故障原因のエラーコードは「UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP」と表示されます。メモリーが物理的に破損している可能性を示すメッセージです。 

ウイルス関連 

ウイルス関連のエラーコードには以下の4つが挙げられます。

・0x0000000A

故障原因のエラーコードは「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」と表示されます。不適切なメモリーアドレスを使用したときに出てくるメッセージです。

・0x00000050

故障原因のエラーコードは「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」と表示されます。メモリーが物理的に破損している可能性を示すメッセージです。

・0x0000003B

故障原因のエラーコードは「SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION」と表示されます。パソコンのシステムサービスが異常な操作を検知したときに出てくるメッセージです。

・0x000000D1

故障原因のエラーコードは「DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」と表示されます。ドライバーが異常なメモリーアクセスを行っているときに出てくるメッセージです。 

Windows10でブルースクリーンが発生した時の対処法 

Windows10でブルースクリーンが発生してしまうと、ユーザーは焦ってしまうものです。しかし焦っても解決する問題ではないため、適切な対処法を把握しておくことが重要となります。最後に、Windows10でブルースクリーンが発生したときの対処法をチェックしておきましょう。 

周辺機器を取り外す 

軽微なエラーが原因でブルースクリーンが発生している場合、周辺機器を取り外すだけで改善される場合があります。外部デバイスが原因でブルースクリーンが起こっているケース以外にも、熱暴走による発生も考えられるため、取り外すだけではなく時間を置いてから再起動するようにしましょう。 

周辺機器を取り外すときは1つずつ外していくのがポイントです。これで原因となっているデバイスを特定しやすくなります。 

デバイスドライバーを更新する 

デバイスドライバーの更新も試してみましょう。デバイスドライバーを更新する手順は以下のとおりです。

①まずは「Windows」キーと「I」キーを押して「設定」を開き、「更新とセキュリティ」をクリックします。

②次に「回復」、「今すぐ再起動」の順でクリックしていきます。

③Windows10の場合は強制終了後に再起動を3回繰り返すとスタートアップ修復が起動するので、「詳細オプション」を選択してください。

④Windowsの回復環境が起動したら、「トラブルシューティング」から「詳細オプション」、「スタートアップ設定」、「再起動」の順に進んでいきます。

⑤その後パソコンが起動して「スタートアップ設定」の画面が表示されたら、「4」もしくは「F4」を押してセーフモードで再起動させましょう。

⑥再起動したら「Windows」キーと「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。

⑦「devmgmt.msc」と入力して「OK」ボタンをクリックしてください。

⑧エラーが発生したドライバーを更新します。デバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」をクリックしましょう。

この方法で解決しなかったらドライバーを無効にしたり、ディスプレイアダプターやビデオアダプターの更新を試したりしてみてください。 

ウイルススキャンを実行する 

パソコンがウイルスに感染してしまうと、さまざまなエラーが発生します。ブルースクリーンで起動しなくなってしまうとできませんが、起動しているならウイルススキャンを実行してみてください。ウイルススキャンは使用しているセキュリティソフトでできます。 

ウイルスに感染している場合は、画面に表示される指示に従い、ウイルスを駆除しましょう。セキュリティソフトの操作方法はソフトによって異なるので、メーカーのホームページなどで確認してください。 

Windows更新プログラムを実行する 

Windows Updateが原因でブルースクリーンが発生したのであれば、Windows更新プログラムを実行してみましょう。スタートボタンから「設定」を開き、「更新とセキュリティ」を選択します。次に「Windows Update」から「更新プログラムのチェック」をクリックし、最新の更新プログラムがないか確認してみてください。 

Windows更新プログラムを消去する 

Windows Updateを行った後にブルースクリーンが発生した場合は、更新プログラムをアンインストールすると解決する場合があります。アンインストールの手順は以下のとおりです。

①Windows10は強制終了からの再起動に3回失敗するとスタートアップ修復が起動します。

②スタートアップ修復が起動したら「詳細オプション」から「更新プログラムのアンインストール」へと進んでください。

③画面の指示に従って操作すれば完了です。 

BIOSを実行する 

BIOSは、Basic Input Output Systemの頭文字を取った言葉で、読み方は“バイオス”です。パソコンのマザーボードに組み込まれている機器や部品の基本的な入出力を行うプログラムを指します。BIOSが認識している部品にエラーが発生してブルースクリーンになる場合は、BIOSの実行や更新をしてみましょう。

BIOSを実行・更新する手順は以下のとおりです。

①「Windows」キーと「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。

②ウィンドウが開いたら「msinfo32」と入力し、「OK」ボタンをクリックしてください。そうするとシステム情報が開き、BIOSのバージョンを確認できます。

③マザーボードの型番のチェック、パソコンの製造元とモデル番号を入手し、最新のBIOSをダウンロードしてください。 

なお、更新すると以前のバージョンに戻せなくなるので、大切なデータはバックアップを取っておきましょう。 

トラブルシューティングで「システムの復元」or「初期状態に戻す」を実行する 

Windows10のブルースクリーンを解消するには、トラブルシューティングで「システムの復元」または「初期状態に戻す」を実行する方法もあります。 

「システムの復元」はあらかじめ復元ポイントを作成していない場合は実行不可です。また、「システムの復元」は復元ポイント以降に保存したデータがすべて削除されてしまう点にも注意しなければいけません。「初期状態に戻す」は、その言葉どおり出荷時の状態に戻すことを意味します。これらを実行する手順は以下のとおりです。 

①強制終了後に再起動を3回繰り返すとスタートアップ修復が起動します。

②スタートアップ修復が起動すると選択できる「詳細オプション」から「システムの復元」を選択し、あとは画面の指示に従って「このPCを初期状態に戻す」を選択してください。 

セーフモードで起動させる 

外部のデバイスを取り外したり、しばらく時間を置いたりしてもうまく再起動できないときは、セーフモードでの起動を試してみてください。セーフモードは、最低限の構成でパソコンを起動させるモードです。ブルースクリーンが発生する原因を避けて起動できる可能性がある方法なので、試してみる価値は大いにあります。 

セーフモードで起動するには、電源ボタンを10秒ほど押してパソコンを強制終了させます。「自動修復」の画面が表示されるまで強制終了を繰り返してください。「自動修復」の画面が表示されたら「詳細オプション」から「スタートアップ設定」に進み、「再起動」をクリックします。 

再起動をして「スタートアップ設定」の画面になったら、「F5」キーまたは「5」キーを入力します。インターネット環境なしで起動する際は、「F4」キーまたは「4」キーを入力してください。起動してからデバイスドライバーやWindows Updateを更新しなければいけないときは、インターネット環境が必要になります。 

常駐アプリを停止する 

常駐アプリの停止でブルースクリーンの発生が改善される場合があります。常駐アプリを停止する方法は以下のとおりです。

①まずはスタートボタンから「設定」を開き、「アプリ」を選択します。

②次に「スタートアップ」をクリックし、不要なアプリをオフにしましょう。

この操作で常駐アプリが停止されるので、ブルースクリーンが発生しなくなるか様子を見てください。 

SFCコマンドを実行する 

システムファイルが破損している場合は、SFCコマンド(システムファイルチェッカーコマンド)を使うと修復できる可能性があります。管理者モードでパソコンを起動し、コマンドプロントやPowerShellで「sfc /scannow」を入力しましょう。 

システムスキャンを行ってシステムファイルに破損が見つかると、「Windowsリソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました」とメッセージが表示され、自動的に修復されます。破損が見つからなかった場合は、「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした」と表示されます。 

DISMコマンドを実行する  

DISMコマンドは、システムイメージのチェックを行うコマンドです。破損などが見つかった場合は、Windows Updateを活用して修復ができます。管理者としてコマンドプロントやPowerShellを起動し、「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」のコマンドを実行しましょう。 

コマンドを実行したらステータスが100%になるまで待機し、「操作は正常に完了しました」とメッセージが出てきたら復元作業は終了です。システムファイルに何らかの不具合や破損があった場合は、このコマンドを実行すると修復できるので試してみてください。 

高速スタートアップを無効化する 

高速スタートアップを無効化するとブルースクリーンが発生しにくくなるケースもあります。無効化の手順は以下のとおりです。 

①スタートボタンを右クリックして「電源オプション」を選択します。

②「電源オプション」を開いたら、「電源の追加設定」から「電源ボタンの動作を選択する」へと進み、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックしてください。

③「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外したら完了です。 

まとめ:エラーコードからブルースクリーンの原因を特定後、適切な対処法を実行しよう! 

ブルースクリーンが発生すると焦ってしまいます。しかし焦っても解決するわけではないので、エラーコードを確認し、原因を特定するようにしましょう。原因が分かると適切に対処できるようになります。 

ブルースクリーンの原因は多岐にわたるため、エラーコードをしっかりとチェックしてください。適切な対処ができれば、そのまま問題なくWindows10を使い続けられるでしょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

iPadは、動画の視聴や音楽鑑賞などのプライベートだけではなく、文章や資料の作成、プレゼンでの活用など、仕事でも活用できるアイテムです。ストレージが足りなくなったときやバックアップを取ろうとしたときなど、USBを活用してiPadに保存されているデータを移行しようと考える方もいます。

しかし、何らかの原因でiPadがUSBメモリを認識しないことがあります。今回は、なぜUSBメモリを認識しないのか、理由を解説するとともに、具体的な解決法を解説していきましょう。データ移行を検討している方や認識せずに困っている方は参考にしてください。

iPadでUSBメモリが認識しない原因

認識されない主な原因は4つあります。適切な対処法を考えるためにも、まずは原因を知ることが大切です。

ロックがかかっている

iPadをロックすると画面操作を無効化でき、誤作動を防げるメリットがあります。ロックは、解除をしないとホーム画面が開けないので、第三者にデータを見られる心配もありません。セキュリティ対策として有効な設定です。

しかし、ロックがかかった状態のままではUSBメモリが認識されないケースがあります。そのため、USBをデバイスに挿し込むだけでは使用できません。画面のロックを解除してからUSBを使用しましょう。

ロックが解除された状態でも認識されなければ、USBを一旦取り外し、改めてロックの解除を実施してみてください。それでも認識されない場合は、違う原因が隠れている可能性があります。

USBメモリの故障

USBメモリが故障していれば認識されません。ロックを解除しても認識されない場合は、故障を疑ってみましょう。故障の確認は、違うデバイスに挿し込むだけで確認できます。そのため、パソコンやiPhoneにUSBを接続して動作確認を実施してみてください。

・USBメモリを認識する

・データの書き込みができる

・データを読み込みができる

上記を確認して正常に動作する場合は、USBメモリには問題がありません。しかし、iPadと同様に、認識されずに動作確認も実施できなければ故障している可能性があります。故障となれば新しい製品を購入しなければいけません。内部に大切なデータが保存されている場合は、業者に依頼してデータサルベージは可能か相談してみましょう。

iPadの電圧不足

USBメモリを接続した際に「Cannot Use Accessory USB Flash Drive: This accessory requires too much power.」と表示が出たら、iPad側の電圧が不足している可能性があります。iPadは電圧の上限が設けられています。USBメモリは製品ごとに消費する電力に違いがあり、消費電力が高いものでは認識されない可能性が高いです。

上記の文章が表示された場合は、使用するUSBメモリの消費電力を確認してみましょう。

アダプターとの接触不良

USBメモリによっては、iPadに直接接続できないケースもあります。USBを差し込み、「Cannot Use Accessory」と画面に表示された場合は、接続不良の可能性が高いです。コネクタアダプタの変更が必要ですが、Lightning端子やUSB Type-C端子など、モデルに合わせて選択してください。

iPadでUSBメモリが認識しない際の解決法

iPadのデータ移行を実施しようと考えても、USBメモリが認識されなければ保存は不可能です。認識しないときの解決法を知り、データ移行をスムーズに行いましょう。

ロックを解除する

iPadのロックを解除してからでないと、接続されないケースがあるので、まずはデバイスロックを解除してから再度USBメモリを接続してみてください。iOS12搭載のiPadであれば、ロック画面の下部から上にスワイプをするとロックの解除が可能です。iOS11、iOS10搭載のiPadは、ロック画面を表示し本体の下部にあるホームボタンを押せばロックの解除が行えます。

iOS9搭載のiPadは、ロック画面を横にスライドすればロック解除が可能です。使用しているiOSを確認して解除してみましょう。また、パスコードロックをしている場合は、ロック解除をする際にパスコードの入力が必須です。Touch IDの場合は、登録した指でセンサーを押すだけで解除できます。Face IDの場合は、画面を覗き込むだけで解除可能です。

上記の方法でデバイスのロックを解除したら、USBを挿し込んで認識されるか確認してみましょう。解除しても認識されない場合は、一旦デバイスから外し、再度ロックを解除してからUSBを接続してみてください。

アクセサリの接続を許可する

アクセサリの接続を常時許可すれば、ロックになっている状態でもアクセスが可能になるのでUSBメモリも使用できます。常時許可のやり方は以下のとおりです。

①    「設定」をタップする

②    「Face ID とパスコード」もしくは「Touch ID とパスコード」をタップして進む

③    下にスクロールし、「ロック中にアクセスを許可」部分にある「アクセサリ」をオンにする

上記の方法で許可をしておけば、毎回デバイスのロックを解除する必要なく、USBメモリの利用が可能です。

電力消費の少ないUSBメモリを使用する

消費電力に関しては、製品によってさまざまです。消費電力が高くてUSBメモリが認識しないのであれば、消費電力の少ないアイテムを使用しなければ使えません。消費電力が少なく、コストもかからないアイテムをお探しであれば、100mA以下のUSBメモリを使用してみましょう。

ただし、100mA以下であっても製品によっては接続されないケースもあります。接続できなければほかの製品が使えるか確認するためにも、いくつかのアイテムを試してみてください。出費はかさんでしまいますが、100mA以下であれば比較的抑えられた価格のアイテムも多いので安心できます。口コミや家電量販店のスタッフに相談しながらの購入もおすすめです。

アダプターの接触部分を掃除する

接触不良を起こしている原因はUSBメモリの変換アダプター付近に汚れがあるからかもしれません。ホコリが詰まったまま使用すれば機器に悪影響が起こる可能性もあるので注意してください。綿棒や細く丸めたティッシュを使って掃除する方法がありますが、ホコリを奥に押し込めてしまう可能性があり、押し込む力で内部を壊す危険性もあるので気を付けましょう。

ホコリをとる程度であればエアーダスターを使用して空気を吹き付けてホコリを吹き飛ばすだけでも有効です。無理に掃除をして壊す心配があるのなら、エアーダスターの使用がおすすめです。

MicroSDカードリーダーを使用する

MicroSDカードを使用すればデータ移行が可能です。しかし、iPadは元々MicroSDカードには対応していません。専用のカードリーダーを活用すればiPadでも使えるので、カードリーダーを用意して接続してみましょう。 

ただし、カードリーダーにもさまざまな種類があります。接続できるデバイスの種類を確認し、対応しているものを購入してください。また、MicroSDカードは、消費電力が比較的少ないです。そのため、電力不足が原因で認識されない可能性は低くなるので、MicroSDカードを所有している場合は、活用を検討してみてください。

カードリーダーの選び方としては、MFi認証品であると安心して使用できます。MFi認証品は、Appleから認められている証でもあるので信頼性が高い製品です。認証のない製品を使用する場合は、デバイスの損傷やケーブルの損傷、iOSのバージョンアップで使用できなくなるなど、さまざまな不具合が発生する可能性があります。リスクを抑えた活用をするためにも、製品選びにはこだわりましょう。  

純正アダプターを使用する

消費電力が問題であれば、Appleの純正アダプターの使用を検討してみてください。Lightning – USB 3カメラアダプタであれば、USBメスとlightningメスの両方を搭載しているので、lightningメスに充電コードを挿して使用すれば充電をしながら使用できます。

充電が必要になるため、外出先でも電源が必要です。モバイル性に劣ってしまう点に注意してください。  

セルフパワーUSBハブを使用する

消費電力の問題でUSBメモリが使用できない場合は、セルフパワーUSBハブの使用も検討してみましょう。専用のACアダプタを通して電源を供給することを指し、コンセントから電源供給ができるため消費電力の高いUSBメモリでも認識が可能です。

コンセントからの電力供給が難しい場合は、パソコンのUSBポートから電源供給ができるバスパワータイプもあります。バスパワータイプは、消費電力が高い機器の接続には向いていませんが、USBであれば比較的接続できるので安心です。

USBハブといっても、マグネットタイプになっているものや個別スイッチの付いているものなど、付加機能が搭載されているアイテムもあるので、自分に合ったものを選ぶと使いやすいでしょう。

まとめ:iPadがUSBメモリを認識しない際は、まずはその原因から調べよう!

iPadがUSBメモリを認識しない理由としては、デバイスのロックやUSBの故障、電圧不足や接触不良など、さまざまな原因が隠されています。対処法を知るためにも、まずはなぜ認識されないのか原因を知ることが大切です。

原因が判明したらUSBメモリが認識されるよう、それぞれの解決法を試してみてください。それでも解決しない場合は、AppleCare+や契約しているキャリアに問い合わせを行い、対処法を相談してみましょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

Windowsのアップデートを行うと、ディスククリーンアップもあわせて行われます。その際、ディスククリーンアップがなかなか終わらない経験を持つ人は多いのではないでしょうか?なぜ時間がかかってしまうのか原因がわからないと対処もできません。

そこで今回は、ディスククリーンアップが終わらない原因や対処法を解説していきます。ディスククリーンアップが終わらないと悩んでいる方は、参考にしてみてください。

ディスククリーンアップが終わらない原因

アップデートした時のディスククリーンアップが終わらない原因はいくつか考えられます。まずは、どのような原因が考えられるのかみていきましょう。

更新プログラムが多く溜まっている 

更新プログラムが溜まった状態になっていると、ディスククリーンアップに時間がかかってしまうので、定期的に更新しなければいけません。Windows10と11で更新プログラムの確認方法が異なるので確認しておきましょう。 

Windows10の場合は、「Windows + I」をクリックし、「スタート」から「設定」を開きます。「設定」の中にある「更新とセキュリティ」をクリックし、左側のパネルにある「プライバシーとセキュリティ」を選択してください。そして「更新プログラムのチェック」をクリックすると、Windowsが自動で更新プログラムのチェックとダウンロード・インストールをしてくれます。

Windows11の場合は、「Windows + I」をクリックし、「スタート」から「設定」を開くところまでは同じです。次に、左パネルにある「プライバシーとセキュリティ」をクリックしましょう。そして、ウィンドウの右側にある「更新プログラムの確認」をクリックすると、パソコンが自動的に更新プログラムをチェックします。

この時、「最新の状態です」と書かれている場合は、いずれの場合も更新の必要はありません。

Windowsのシステムにエラーが発生している

パソコンを使い続けていると、システムエラーが発生することがあります。「-2018375670」と書かれたファイルシステムエラーは、Windows自体のシステムエラーを示すものです。システムファイルの破損している、マルウェア・ウイルスに感染している、競合するアプリケーションによる干渉が起こっている、ドライバーのバージョンが古くなっている、などの原因がシステムエラーを引き起こします。

Windowsアップデートサービスが終了している

Windowsアップデートサービスが終了または停止している場合も、ディスククリーンアップが終わらない原因となります。このような状態だと、アップデート辞退できない状態です。

アップデートサービス自体が終了している場合は更新がそもそもできません。しかし停止している場合は、設定を変更するとWindowsアップデートやディスククリーンアップができるようになります。

設定がどうなっているか確認するには、管理ツールをチェックしてください。サービス一覧からWindows Updateを見つけ、右クリックで「プロパティ」を開きます。スタートアップの種類を「無効」になっているか見てみましょう。

「無効」になっていると自動更新がされないので、手動で更新しなければいけません。

Windowsのシステムファイルが破損している

Windowsのシステムファイルが破損してしまうと、アプリケーションやサービスが正常に動作しなくなってしまいます。また、ブルースクリーンなどのエラーが発生する原因にもなるのです。最悪の場合、Windowsが起動しなくなってしまうケースもあります。

システムファイルが破損してしまう原因には、ハードディスクの破損やウィルスの感染、急な電源オフなどが挙げられるでしょう。破損したままだと、アップデートが正常に行われず、ディスククリーンアップが終わらないなどの状況になる可能性が高いです。

ディスククリーンアップが終了しない場合の対処法

ディスククリーンアップが終わらない場合、どうすればいいのか悩んでしまうでしょう。そこで続いては、ディスククリーンアップが終わらない時の対処法を解説していきます。

時間をおいて様子を見る

ディスククリーンアップがなかなか終わらない時は、しばらく様子を見てみましょう。待っているだけでは何も変わらないように思うかもしれませんが、時間の経過と共に解決する場合もあります。フリーズしていないのであれば、パソコン側は一生懸命内部の掃除をしてくれているためです。

ファイルが多い時や更新内容が多い時は、どうしても時間がかかってしまいます。ただ時間がかかっているだけだと、とにかく待つしかありません。どうしても待てない時は、他の方法を試してみてください。

Windowsアップデートのクリーンアップのチェックを外す

アップデートを停止したり、アップデートファイル・プログラムにエラーが発生したりしている場合に有効な方法は、Windowsアップデートのクリーンアップのチェックを外すことです。以下の手順で作業を進めてみてください。

まずはクリーンアップをキャンセルし、パソコンを再起動します。そして、エクスプローラーのPCフォルダからWindows(C:)を右クリックし、プロパティを選択してください。プロパティの中にある「全般」の中にあるディスクのクリーンアップをクリックしましょう。

ディスクのクリーンアップをクリックすると、「Windows Updateのクリーンアップ」の項目があるので、チェックを外します。その後、クリーンアップを試してみてください。アップデートの関係でクリーンアップが終わらない時は、この方法を試すと改善する可能性が高いです。

セーフモードでWindowsアップデートを実行する 

セーフモードでWindowsアップデートを実行する方法も、アップデートが関係してディスククリーンアップが終わらない時に効果が期待できます。セーフモードでWindowsアップデートする手順は以下の通りです。

まずはパソコンを再起動し、起動している最中に「F8」キーを押します。詳細ブートオプションが憑依されるため。「セーフモード」を選び、「Enter」キーを押してください。デスクトップが表示されたら「スタート」から「設定」を開いて、「更新とセキュリティ」(Windows11の場合は「システム」)をクリックしましょう。

「更新とセキュリティ」を開いたら、「Windows Update」内にある「更新プログラムのチェック」をクリックしてください。そして、再起動してディスククリーンアップを再度試します。アップデートが関係して時間がかかっているのであれば、この方法を試すことで改善される可能性が高いです。

ストレージセンターを使用する

ストレージセンターは、Windows10に搭載された新たな機能で、ディスククリーンアップを引き継いだものです。ディスククリーンアップが正常に行われない時は、ストレージセンターを使用してみてください。

ストレージセンターは、まず左下にある「スタート」から歯車のマークをクリックして開きます。歯車のマークをクリックすると「システム」や「デバイス」などが一覧で表示されるので、「システム」を開きましょう。開くと左側の「ストレージ」の項目があるのでクリックしてください。

「ストレージ」を開くと、「ストレージセンターを構成するか、今すぐ実行する」を選択します。そして下にスクロールしていくと、「今すぎ空き領域を増やす」項目があってクリックすると、「今すぐクリーンアップ」を選べるようになるので実行しましょう。クリーンアップが完了すれば、ディスククリーンアップが終わった時と同じ処理ができた状態になります。

トラブルシューティングを実行する

ディスククリーンアップが終わらない時は、パソコンに何らかのトラブルが起こっていないかチェックするためのトラブルシューティングも試してみましょう。アップデート関連の問題以外で終わらない状態になっている可能性もあるので、トラブルシューティングが効果的な場合もあります。

トラブルシューティングを行う場合は、ディスククリーンアップをキャンセルしなければいけません。デスクトップの「スタート」から「設定」をクリックします。「更新とセキュリティ」(Windows11の場合は「システム」)を開いたら、「トラブルシューティングツールの実行」を選んでください。

その後、再度ディスククリーンアップを試してみましょう。

Windowsの一時ファイルを消去する

Windowsには、一時的にファイルを保存する「temp」フォルダがあります。「temp」フォルダ内のファイルを直接削除すると、ディスククリーンアップが正常に行える場合もあるので試してみてください。

「temp」フォルダ内のファイルを削除するためには、まず「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押して「ファイル名を指定して実行」のダイアログを開きます。「名前」の部分に「%TEMP%」と入力したら、「OK」をクリックしましょう。そうすると、Windowsの「temp」フォルダが開くので全て選択肢、右クリックして「削除」を行います。

「temp」フォルダのファイルを削除したら、再度ディスククリーンアップを試してみてください。

システムファイルチェッカーを実行する

Windowsのシステムファイルの問題があってディスククリーンアップが終わらない時は、システムファイルチェッカーを実行してみましょう。システムファイルチェッカーを実行する手順は以下の通りです。

「スタート」を右クリックして開いたら、「WindowsPowerShell(管理者)」をクリックします。ユーザーアカウント制御の確認が表示されるので、「はい」を選んでください。そしてコマンドラインに「sfc /scannow」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。システムファイルのスキャンが行われるので、終了するまで待ちましょう。

終了までに15分くらい時間がかかってしまうので、余裕がある時に行うのがおすすめです。スキャンが問題なく終わったらWindowsの再起動を行い、ディスククリーンアップができるか確認してください。

DISMを実行する

システムファイルチェッカーが動作しない場合や問題があった場合は、DISMを代替手段として活用しましょう。DISMはDeployment Image Service and Managementの頭文字を取った言葉で、Windowsのシステムファイル修復にも使われています。DISMを実行する手順は以下の通りです。

「スタート」を右クリックして開いたら、「WindowsPowerShell(管理者)」をクリックします。ユーザーアカウント制御の確認が表示されるので、「はい」を選ぶところまではシステムファイルチェッカーを実行する場合と同じです。 

しかし入力するコマンドは、「DISM/Online /Cleanup-Image /ScanHealth」・「DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth」・「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」の3つなので異なります。これらのコマンドを1つずつ入力し、「Enter」キーを押して実行してください。実行すると、破損したファイルが検出され、修正をしてくれます。

処理が完了したらWindowsを再起動し、ディスククリーンアップが問題なく行えるかチェックしましょう。

スタートアップ修復を実行する

スタートアップ修復はWindows10の場合だと、起動に2回連続で失敗すると自動で行われるようになっています。スタートアップ修復が行われていると、「PCを診断中」と画面に表示されるので、しばらく待ちましょう。

手動でスタートアップ修復を行う方法もあります。手動で行うには、「F8」キーを連打し、光学ドライブから起動してください。Windows回復環境が表示されたら、「トラブルシューティング」を選択します。

「トラブルシューティング」を開いたら、「詳細オプション」から「スタートアップ修復」を選びましょう。実行するアカウントを選び、パスワードを入力して「続行」をクリックすると実行されます。

SoftwareDistributionフォルダを削除する

通常だとWindowsの更新ファイルはOSにインストールされる前の段階でSoftwareDistributionフォルダに保存されるようになっています。SoftwareDistributionフォルダに入っているファイルが破損してしまうと、ディスククリーンアップが上手くいかず、終わらない状態になってしまう可能性があるので要確認です。

ディスククリーンアップがなかなか終わらない時は、SoftwareDistributionフォルダに入っている古いファイルを削除してみてください。削除する手順は以下の通りです。

まずは「スタート」からWindowsエクスプローラーを起動し、アドレスバーに「C:WindowsSoftwareDistribution」を貼り付けます。SoftwareDistributionフォルダが開いたら、フォルダに入っているサブフォルダを全て選択肢、「削除」で一掃するだけです。

まとめ:Windows10以上でディスククリーンアップが終わらない際は、ストレージセンターを使用しよう!

Windows10以上のバージョンでは、ディスククリーンアップが終わらない時にストレージセンターを使うことが推奨されています。ストレージセンターは、不要なデータを定期的かつ自動的に削除してくれるので、パソコンが重くなってしまう原因を減らせるためです。ストレージセンターの使い方は前述したように簡単なので、パソコンが重くなったように感じたら試してみると良いでしょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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