パソコン廃棄するときのセキュリティー対策について
更新日: 2021年6月24日 著者: 前田 知伸
企業や官公庁の情報が漏洩するのは、不正アクセスや盗難・紛失だけではありません。 パソコンを廃棄・譲渡する場合に、パソコンの中にあるハードディスクや入れっぱなしのCDROMから情報が漏洩してしまう可能性があります。
パソコンショップに売られていた中古パソコンを購入したら以前利用していたユーザのデータがそのまま残されていたという事案が発生しているだけでなく、 意図的に中古のビジネスPC(法人用パソコン)を購入し、データ復元ソフトを使って正しく消されずに残っているデータを復元、 機密情報を入手するという犯罪の手口もあるようです。
1. パソコン廃棄の関する事故・事例
買った中古PCに市職員の給与額500人分…鹿児島
南日本新聞(2014/3/18)に掲載。鹿児島県H市職員労働組合の組合員ら約500人の個人情報が外部に流出していたことが18日、わかった。組合によると、流出したのは組合員や元組合員の氏名、住所、生年月日、電話番号、給与額、金融機関の口座番号など。 2005年~12年に組合が作成した資料に書かれ、処分したパソコンに保存されていた。 組合は12年7月頃にパソコンを更新した際、納入業者に古いパソコンの処分を依頼したが、業者は廃棄せず、別の業者に引き渡していた。 13年11月、インターネットオークションでこのパソコンを購入したという男性が組合に知らせ、情報流出が発覚したという。 組合は「今後は廃棄確認を徹底するなど、情報管理を強化する」としている。
外資系生活用品大手における顧客情報の流出事故
読売新聞東京夕刊(2004/6/21)に掲載。東京都港区の放送局と同社の番組スポンサーである外資系生活用品大手がCMで行った 懸賞クイズの応募者1万 868 人分の顧客の個人情報が記録された CD-ROM が、廃棄処分にする予定だったパソコンとともに外部に 流出した。
2. パソコン廃棄するときのセキュリティー対策について
上記が発生した理由は、「過失」によって発生する事故であり、廃棄したパソコンからの情報漏えいをなくすためには セキュリティー担当者や個人情報取り扱い規定など会社・組織の統一の手順とルールを確立し、 パソコンやハードディスクや入れっぱなしのCDROMは、必ず担当者によって適切な処理をした後で廃棄することを徹底することが重要です。
パソコンのハードディスクや記憶媒体の適切な処理には、次の3つがあります。
- データ消去ソフトを利用してデータを抹消する
- ハードディスクや記憶媒体を物理的に破壊する
- データ消去サービスを業者に依頼する
2.1. データ消去ソフトを利用してデータを抹消する
写真フォルダを外部に移した、パソコンのゴミ箱にデータを捨てたとしてもデータは消えていません。 専用の消去ソフトを利用することによって、データを抹消することができます。 消去ソフトはハードディスクにある情報を無意味なデータで上書きして、読み取り不可能にすることができます。
2.2. ハードディスクや記憶媒体を物理的に破壊する
ハードディスクは金属でできた硬いものですが、外部を壊さなくても、内部を少し破損させだけ、データの読み取りが困難になります。 また、ハードディスクは精密機器です。分解すると、再びふたをしてもホコリやゴミが内部に入り通常はデータが読めなくなります。
2.3. データ消去サービスを業者に依頼する
パソコンに詳しくない、どこにデータが入っているかわからない人は、データ消去を業者にお願いするという方法もあります。 パソコン専門店や、パソコンサポート会社では有料でデータ消去サービスを行っています。パソコン廃棄.comでも回収したパソコンは無料でデータ消去を行っています。 データ消去を業者にお願いする場合は、当然プライバシーマークやISMSを取得しているような信頼できる業者に依頼しましょう。
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